OpenAIが、2026年内、とくに第4四半期の新規株式公開(IPO)に向けた準備を加速している。競合のAnthropicにも上場観測が浮上するなか、OpenAIは日程の前倒しも視野に、法務・財務の両面で体制整備を進めている。
1月末のWall Street Journal(WSJ)によると、Anthropicも上場に向けた動きを見せており、OpenAIはこれを受けてIPOスケジュールの前倒しを検討しているという。
WSJは、先に上場した企業が、生成AI関連銘柄への投資を狙う個人投資家を含む公開市場の資金を先行して呼び込む可能性があると報じた。
OpenAIは現在、ウォール街の銀行とIPOに関する非公式協議を進めている。財務体制の強化も進めており、最高会計責任者(CAO)にはアズミアー・デイル氏、コーポレートファイナンス責任者にはシンシア・ゲイラー氏を新たに起用した。ゲイラー氏は投資家対応を統括する。
The Informationの最近の報道によると、OpenAIはIPO準備の一環として、法律事務所のCooleyとWachtell, Lipton, Rosen & Katzを起用した。
法律事務所の起用は、一般にIPO準備の初期段階に当たる。その後は通常、投資銀行の選定などの手続きが続く。OpenAI経営陣は社内で、2026年第4四半期であればIPOが可能とみており、法的な準備や当局対応などの事前作業を進めている。
社内では、Anthropicが先に上場する可能性を懸念する見方が出ているという。Anthropicは金融パートナーに対し、年末の上場可能性を示してきた。コーディングエージェント「Claude Code」の普及を追い風に、売上高も急拡大しているとされる。