Linerは1月28日、学術研究向けAIサービス「Liner Scholar」の提供を開始した。4億6000万件の学術データを基盤に、研究者との対話を通じて調査や検証を進める「AI共同研究者」として展開する。
Liner Scholarは、既存サービス内で提供していた「学術検索モード」を独立サービス化したもの。専門研究者向けに最適化したワークフローを備え、一般向けAI検索サービス「Liner」と役割を分けることで、高度な専門知識や論理的推論が求められる領域に対応する。
中核機能として、研究の文脈を踏まえて自律的に判断・実行するエージェント型の調査機能を搭載した。これまで個別に提供していた仮説生成や引用推薦などの研究支援エージェントを、プロジェクト単位で統合して利用できるようにした。
複数のエージェントはサービス側で自動的に連携し、利用者は個別に起動しなくても、AIとの対話だけで調査を進められる。先行研究の多角的な比較分析や、仮説を裏付ける根拠の探索、実験設計の妥当性検証などに活用できるとしている。
公開された学術データに加え、利用者が保有する未発表のドラフト、実験データ、参考文献などの研究資料もプロジェクトにアップロードできる。文書の文脈を踏まえて内容を理解し、利用者の意図を反映した研究支援につなげる。
今後は継続的なアップデートを通じて、1つのプロジェクト用ワークスペース内で研究プロセスを完結できる環境の整備を進める方針だ。対応言語は韓国語、英語、日本語、中国語の4言語。デスクトップのWeb環境に最適化したインターフェースも提供する。
Linerのキム・ジヌ代表は「Liner Scholarは、研究者が複雑な学習プロセスを経ることなくAIと密接に協働し、成果を生み出せる環境を目指したものだ」とコメントした。