KOSPIが方向感を欠くなか、韓国の個人投資家の資金が国内指数連動型商品から米国ETFに向かっている。国内上場ETFでは米主要指数連動型に買いが入り、米国市場ではS&P500連動型に加え、高配当ETFや短期米国債ETFにも資金が流入した。
韓国取引所によると、9月1〜30日のKOSPI市場で個人投資家は14兆6275億ウォンを売り越した。外国人投資家も21兆1693億ウォンの売り越しとなった一方、機関投資家は4兆3937億ウォンを買い越した。足元1カ月はKOSPIが方向感を欠くなか、個人と外国人の売りが膨らんだ。
国内上場ETFでも、投資先によって個人の売買動向は分かれた。コスコムの「ETFチェック」による9月第4週(21〜25日)の集計では、個人はETF全体で804億5000万ウォンの売り越しだった。ただ、米国主要指数に連動する商品には買いが集まった。
個人の買い越し額が最も大きかったのは「TIGER 米国S&P500」で、1012億ウォン。「KODEX 米国S&P500」は507億9000万ウォン、「KODEX 米国ナスダック100」は455億2000万ウォンの買い越しとなり、3商品合計では1975億1000万ウォンに達した。
一方、売り越し額の上位には国内指数連動型が並んだ。「KODEX 200」は938億5000万ウォン、「KODEX 200ターゲットウィークリーカバードコール」は928億5000万ウォン、「KODEX レバレッジ」は902億1000万ウォンの売り越しだった。国内指数連動型を手放す一方で、米主要指数連動型には買いが向かった構図だ。
米国市場に直接投資する韓国の投資家も、個別のテクノロジー株だけでなく、複数のETFを積極的に買い付けている。韓国預託決済院の「Seibro」によると、今月1〜23日の米国株・ETFの買い越し額トップは「iShares 0-3 Month Treasury Bond ETF(SGOV)」だった。
これに、高配当株に投資する「Schwab US Dividend Equity ETF(SCHD)」、S&P500指数に連動する「Vanguard S&P500 ETF(VOO)」が続いた。
SGOVは残存期間3カ月以下の米国債に投資するETF。SCHDは米国の配当株を組み入れ、VOOは米大型株に分散投資する。買い越し上位の顔ぶれからは、米国投資需要が値上がり期待の指数連動型にとどまらず、高配当株や短期米国債にも広がっていることがうかがえる。
24〜25日もSGOVとSCHDは買い越し上位に入った。同じ期間には、Alphabet、Cloudflare、Intelなどのテクノロジー株にも買いが入った。米国市場では、テクノロジー株への投資と、配当・短期国債関連商品の買いが並行して進んでいる。
韓国内に上場する米国指数連動型ETFと、米国上場ETFでは取引方式こそ異なるが、いずれも米国資産に投資する点は共通する。国内上場商品を通じた米主要指数への投資と、米国市場での指数・高配当・米国債ETFの直接買いの双方が拡大していることが鮮明になった。