暗号資産メディアのCoinAgeは9月30日(現地時間)、AI投資会社SRX Globalの資産運用責任者エリック・ジャクソン氏が、ビットコインは年末までに10万ドル(約1500万円)に達する可能性があるとの見方を示したと報じた。
ジャクソン氏はインタビューで、「ビットコインは年末までに10万ドルへ向かう軌道にある」と述べたうえで、「ニュースの見出しは無視すべきだ」と語った。足元で調整局面を挟んでも、相場の地合いはむしろ強まっているとの認識を示した。
その根拠として挙げたのが、SRXのビットコイン分析モデルだ。金利、グローバル流動性、金など他資産との相関を総合的に織り込み、市場を強気、中立、リスクの各局面に分類する。短期の値動きではなく、おおむね30日単位の方向感をみるモデルだという。
このモデルは5月26日にリスクシグナルを点灯した。当時のビットコインは7万7000ドル前後で、SRXはエクスポージャーを縮小し、下落に備えたヘッジを積み増した。
その後、ビットコインは5万8000ドルまで下落し、夏場は横ばい圏で推移した。8月14日には6万2000ドル近辺で中立局面に戻り、数日後に強気へ転じたあと、7万ドルを上回ったとしている。
ジャクソン氏は、ビットコインの「4年周期説」にも否定的な見方を示した。「データで確認できない古い言い伝えにすぎない」とし、自社モデルには織り込んでいないと説明した。現在は機関投資家の参入や上場投資信託(ETF)、マクロ経済要因が価格形成に大きく影響する局面に入っており、「何より重要なのは流動性だ」と強調した。
ビットコインは昨年、12万6000ドル近辺で高値を付けたあと、数カ月にわたって下落基調が続いた。これについてジャクソン氏は、「一度下落トレンドを抜ければ、すぐに再び崩れることはない」との見方を示した。
追い風として挙げたのが、ビットコイン保有企業として最大手のStrategyが発行する永久優先株「STRC」の持ち直しだ。STRCは今夏に72ドルまで下落したが、この日の終値は99.58ドルで、額面に近い100ドル前後を回復した。
ジャクソン氏は、Strategyが資金調達手段を改めて確保し、今後もビットコイン購入を継続できるとの見方を示した。一方で、Strategyの手法を追随する他社については懐疑的な姿勢も示した。
SRXは自社ファンド「SRXH」を通じ、ヘッジを組み込んだマルチアセット型のデジタル資産財務戦略を展開している。ジャクソン氏は「価格の方向性を予測できるモデルを作り、ヘッジを組み合わせればよい」と述べ、主要変数として米10年国債利回りとグローバル流動性を挙げた。