ペ・ギョンフン副首相兼科学技術情報通信部長官。写真=科学技術情報通信部

韓国のペ・ギョンフン副首相兼科学技術情報通信部長官は29日、独自AI基盤モデル事業を継続すると表明した。あわせて、国家レベルでフロンティアAIの開発にも乗り出す方針を明らかにした。

ペ副首相は同日夜、Facebookへの投稿で「独自AI基盤モデルは続ける」とした上で、「韓国は同時にフロンティアAIにも挑戦しなければならない」と述べた。独自基盤モデル事業とフロンティアAIを巡ってさまざまな見方や憶測が出る中、自身の立場を明確にした形だ。

同氏は、この1年で韓国のAI開発力が期待以上に伸びたと評価した。スタンフォード大学の「AI Index 2026」では、2025年の韓国発の「注目すべきAIモデル」が8件とされ、米国、中国に次ぐ世界3位だったと説明。Artificial Analysisも最近、韓国を世界のAI競争で上位3カ国圏に入る国と評価したと伝えた。

一方で、優れたモデルを開発するだけでは不十分だとの認識も示した。実際の導入現場では中国製のオープンウエイトモデルの活用がなお広がっており、製造、金融、医療、公共サービスに加え、フィジカルAI市場でも中国のオープンウエイトAIが急速に浸透していると指摘した。

こうした状況を踏まえ、独自基盤モデル事業の次の目標として「現場で選ばれるAI」を掲げた。事業立ち上げ当初はGPU不足を理由に、限られた企業に資源を重点配分したが、足元では政府と民間によるGPU投資が大きく増えているため、支援方式も見直す考えを示した。

ペ副首相は「いま考えるべきなのは、誰を選別するかではなく、どうすればより多くの可能性を育てられるかだ」と強調。「特化型AIを開発するスタートアップや中小企業にも、計算資源と成長機会を提供する必要がある」と述べた。

その上で、現在進行中の独自AI基盤モデルの第3次事業は計画通り完了させると強調した。一方、フロンティアAIについては国家レベルで大胆に推進する方針を示した。

大企業とスタートアップ、大学や研究者が、企業規模や知名度ではなく技術力と熱意を基準に結集し、世界最高水準のモデルを開発して、これを「国家戦略資産」として育成する構想も示した。

ペ副首相は、フロンティアAIは韓国の技術的限界を突破する役割を担い、独自AI基盤モデルは韓国のAIを産業と社会の隅々にまで広げる役割を担うと説明した。その上で、両者はどちらか一方を選ぶものではなく、並行して進めるべき2つの軸だと強調した。

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