Micron株が決算発表を前にプレマーケットで下落した。一方で、ウォール街では目標株価の引き上げや強気判断の維持が相次いでおり、メモリ市況の改善を見込む見方が優勢だ。
Decryptによると、28日午前8時36分時点のプレマーケットでMicron株は前日比1.32%安の1068ドルだった。前日の通常取引では0.16%高の1082.28ドルで引けていた。
株価が軟調に推移する一方、アナリスト評価は総じて強気だ。Bairdは目標株価を1280ドルから1520ドルに引き上げ、JP Morganはオーバーウエート判断と目標株価1540ドルを据え置いた。両社は、Micronの2026会計年度第4四半期決算を前に、メモリ市場の環境が一段と改善するとみている。
Bairdは、エージェンティックAI需要の拡大に加え、2027年のDRAMのビットベース供給成長率の鈍化、来年の高帯域幅メモリ(HBM)の採算改善見通しを背景に、目標株価を引き上げた。2027年の業界全体のAI CPU出荷は約40%増える一方、DRAM全体のビット成長率は2026年の30%超から2027年には約20%へ鈍化すると予想。HBMのビット成長率は前年比約60%と見込み、2026年下期のDRAM価格前提も引き上げた。
JP Morganは、8月期の四半期売上高、売上総利益率、1株当たり利益が市場予想を上回ると見込む。市場コンセンサスは売上高514億ドル、売上総利益率86.2%、1株当たり利益31.73ドル。同社は、四半期中の価格上昇基調は引き続き堅調で、値上げペースの鈍化は需要減速を示すものではなく、顧客関係の維持や長期の供給契約、生産能力の確保を見据えた調整だと分析した。
Micronは6月、2026会計年度第4四半期のガイダンスとして、売上高500億ドル±10億ドル、売上総利益率約86%、非GAAPベースの希薄化後1株当たり利益31ドル±1ドルを示していた。あわせて、複数年契約の期間中に、DRAM数量の約20%とNAND数量の3分の1を戦略顧客との契約で確保したことも明らかにしている。Micronは30日に2026会計年度第4四半期決算のカンファレンスコールを開く。
一方、トークン化株式商品「Micron Technology トークン化B株(MUB)」は、24時間ベースで2.61%安の1064.28ドルで取引された。同商品は原資産となる株式に連動するが、この値動きだけでMicron株のプレマーケット下落との直接的な関係を示すものではない。