AMDの時価総額が一時1兆ドルを突破した。写真=Shutterstock

AMD株が急伸し、時価総額が一時1兆ドル(約150兆円)を突破した。AIエージェントの普及を背景にCPU需要の拡大期待が強まっており、市場では同社の成長余地を改めて評価する見方が出ている。

米CNBCが28日(現地時間)に報じたところによると、ジム・クレイマー氏は、AIエージェントの広がりがAMDにとって新たな成長要因になり得ると指摘し、足元の上昇基調は当面続く可能性があるとの見方を示した。

AMDの時価総額は28日の取引時間中に一時1兆ドルを上回ったが、その後は再び下回った。9月の株価上昇率は約30%に達している。直近の上昇局面では、Metaが個人向けAIエージェントプラットフォーム「Muse」を投入したことも材料の一つとみられている。

クレイマー氏は、今年に入り投資家の関心がAIモデルの学習から推論、さらにAIエージェントへと移っていると分析した。実用的なAIエージェントの運用には、より多くのCPUが必要になるため、CPU需要が大きく膨らむ可能性があると説明。そのうえで、AMDはCPU市場でなお強い地位を保っていると評価した。

現在のAMDの地位は、リサ・スーCEO就任後の再建の歩みを映している。リサ・スー氏が2014年10月にCEOに就いた当時、AMDの時価総額は25億ドル(約3750億円)をやや上回る水準にとどまり、同社はIntelに市場シェアを奪われていた。その後、AMD株は1万8000%以上上昇し、同社はCPU事業をてこにシェアを継続的に伸ばしてきた。

AMDはCPUに加え、AI処理に用いられるGPU市場でも存在感を高めている。MetaやOpenAIなどAI投資を進める大手企業は、AMD製GPUの採用方針を示したという。クレイマー氏は、AIチップ市場は複数の企業が同時に成長できるほど十分に大きいとの見方を示した。

同氏は、NVIDIAが依然としてAIチップ市場の最大手だとしつつも、AMDも大きな収益を上げていると評価した。NVIDIAだけでは急増する需要を吸収しきれない以上、AMDにも商機があると指摘した。一方で、直近の株価急騰を受けて短期的な調整余地は広がったものの、長期的な成長機会はなお残るとの見立てを示している。

キーワード

#AMD #AI #AIエージェント #CPU #GPU #Meta #OpenAI #NVIDIA #CNBC
Copyright © DigitalToday. All rights reserved. Unauthorized reproduction and redistribution are prohibited.