XRPが1.50〜1.55ドルの支持帯を維持できれば、短期的に最大で6割前後の上昇余地があるとの見方が示された。ブロックチェーンメディアのDecryptoが28日付で伝えた。市場アナリストのジェラル・クチュケルは、最近の値動きを踏まえ、上値の目安として2.18〜2.57ドルを挙げている。
焦点となるのは、直近で上抜けた価格帯を支持帯として維持できるかどうかだ。XRPは足元で下落トレンドの上限を再び上抜けし、1.50〜1.55ドル近辺での値固めを試す展開となっている。
この水準は従来、抵抗線として意識されていた価格帯で、今後は最初の下値支持として機能するかが注目点になるという。
クチュケルは、直前の上昇局面でXRPが約0.99ドルから1.55ドルまで56.83%上昇したと分析。同程度の上昇率を今回の局面に当てはめると、計算上は約2.43ドルまで上昇する可能性があるとした。
もっとも、これは過去の上昇率を単純に当てはめた試算にすぎず、実際の到達を保証するものではないとも指摘している。
上値の目安としては、まずフィボナッチ・エクステンション1.0に当たる約2.1825ドルを提示した。1.55ドル近辺から到達するには、約41%の上昇が必要となる。
その上の水準としては2.35〜2.40ドルのゾーンを挙げ、さらに1.38エクステンションは約2.5685ドルとした。1.55ドルから同水準まで上昇した場合、上昇率は約66%となる。
直近の値動きでは、XRPは1ドルを下回る水準から反発し、1.55ドル前後まで回復。その後の調整局面では、2本の下降トレンドラインの内側で推移し、一時は1.27〜1.30ドル台まで下落した。
その後は再び反発し、上側のトレンドラインを上抜けた。現在は、前回の上昇が一巡した局面に近い価格帯で、支持力が試されているという。
今回の分析で最も重要な前提は、この上抜けが有効なまま維持されるかどうかにある。XRPが従来の下落抵抗線を上回って推移すれば、上昇シナリオは維持され、2.18ドル、2.40ドル、2.57ドルが次の上値目標として意識されるとした。
一方、再びトレンドラインの下へ押し戻されれば、直近のブレイクの信頼性は低下する可能性があるとも警告した。
市場の受け止めとしても、今回の見立ては方向感を断定するものではなく、あくまで条件付きのシナリオに近い。クチュケルは上値目標を示した一方で、チャートが直ちに60%上昇を示唆するわけではないとの見方を示している。
前回の56.83%上昇を基準にした試算である以上、実際の展開は1.50〜1.55ドルの支持帯を維持できるかどうかに左右される。短期的には価格目標そのものより、この水準で定着できるかが重要になりそうだ。維持できれば上方向へのエクステンションが再び視野に入る一方、割り込めば足元の反発基調には再び下押し圧力がかかる可能性がある。