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ビットコイン相場で、10月に上昇しやすいとされる「アップトーバー」への期待が再び強まっている。ただ、2025年10月は季節性だけでは相場を支えきれず、月間で下落した。今年の相場が上昇基調を維持できるかどうかは、ETFへの資金流入やマクロ環境が左右しそうだ。

ブロックチェーンメディアのU.Todayによると、ビットコインは2013年から2025年までの13年間のうち、10年で10月を上昇して終えた。平均リターンは約19%だった。

もっとも、2025年10月は過去の季節性が常に通用するわけではないことを示した。ビットコインは同月初旬に約11万9000ドルで始まり、一時は12万6000ドルを上回る過去最高値を付けた。月前半には米国のビットコイン現物ETFに約47億ドルが流入し、相場を押し上げた。

しかし、その勢いは続かなかった。新たな米中貿易摩擦がリスク回避姿勢を強め、暗号資産市場では当時として過去最大級の清算が発生。U.Todayは、こうした流れで相場の地合いが崩れたと指摘した。ビットコインは7年連続で続いていた10月高の流れが途切れ、月間では初めて下落して終えた。

価格は10万5000ドル近辺まで下落し、月間では約4%安となった。より広範なアルトコイン指数の下げはさらに大きく、イーサリアムも約6〜7%下落した。

これに対し、2026年10月を前にした足元の状況は昨年とは異なる。ビットコインは9月に約9%上昇し、8月の約25%高に続いて、直近8カ月で最高水準となる8万7000ドルを上回った。ETFへの資金流入も増加しており、ショートカバーや流動性の改善が相場反転の勢いを強めているという。

アルトコインも先行して上昇している。ソラナ、XRP、NEAR、Chainlink、Zcashは9月にそろってまとまった上昇を記録し、イーサリアムも8月の反発に続いて上値を伸ばした。こうした値動きが、10月相場への強気な見方を支えている。

一方で、市場にはすでに楽観論が相応に織り込まれているとの見方もある。U.Todayは、相場には機会とリスクが同時に存在していると評価した。ETF需要が堅調で、マクロ環境が悪化しなければ一段高の余地はあるものの、上昇が一方向に加速した場合は、レバレッジの巻き戻しによる調整に弱くなる可能性があると警戒感を示した。

2025年の相場が示したのは、季節性だけで相場の方向は決まらないという点だ。U.Todayは「季節性はすでに形成されたトレンドを支えることはできても、大きなマクロショックを打ち消すことはできない」と指摘する。今年10月は強気ムードで幕を開けそうだが、市場の最大の焦点は「アップトーバー」という呼称そのものではなく、現在のモメンタムがどこまで続くかにある。

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