Cardano(ADA) 写真=Shutterstock

Cardano(ADA)は足元で短期的な持ち直しを見せているが、過去1年ではなお68%下落している。市場では10月相場への期待もくすぶるものの、実際の反転には買い需要の回復や出来高の増加、ネットワークアップグレードの進展がそろうかが重要になりそうだ。

ブロックチェーンメディアのU.Todayによると、ADAは7日、14日、30日の各期間では上昇に転じた一方、1年騰落率では主要な期間の中で下落率が最も大きかった。

ADAは2025年9月から2026年6月にかけて下落基調が続いた。この10カ月間で月間ベースで上昇したのは2026年4月だけだった。価格は2025年9月の0.954ドル(約143円)から2026年6月には0.138ドル(約21円)まで下落し、週足の50週移動平均線である0.451ドル(約68円)も下回った。

もっとも、7月以降は反発の動きが出ている。9月も月間騰落率がプラスとなれば、3カ月連続の上昇となる。暗号資産市場では10月を強気になりやすい月とみる向きもあるが、Cardanoの過去の推移はそれほど強くない。

実際、2018年以降の10月は8回あったが、上昇して終えたのは2019年と2023年の2回にとどまる。2018年10月は17%超下落し、2019年10月は6.19%上昇。2020年10月は8.27%安、2021年10月は7%安、2022年10月は6.22%安だった。2023年10月は15.35%上昇したものの、2024年10月は8.82%安、2025年10月は24.42%安だった。

このため、10月という季節性だけで相場反転を期待するのは時期尚早との見方が出ている。ADAが上昇基調を取り戻すには、まず買い需要の回復を確認する必要がある。出来高の一段の増加に加え、高値と安値をともに切り上げる展開が続けば、モメンタム改善のシグナルと受け止められそうだ。

短期的には上昇が一服している。記事執筆時点でADAは24時間で3.22%下落し、0.247ドル(約37円)だった。先週の強い反発を受け、強気筋がいったんペースを落としていることが背景にある。

今週はマクロ要因も相場の材料となる。投資家は個人消費支出(PCE)物価指数、ISM製造業景況指数、非農業部門雇用統計に注目している。これらの指標は、米連邦準備制度理事会(FRB)の政策見通しや市場全体の方向感に影響を与える可能性がある。

一方、Cardanoのネットワークアップグレードも並行して進んでいる。Intersectは、ステークプール運営者とノード運営者の優先課題として、ノードのバージョン11.1.2への更新を挙げた。また、Dijkstra統合も継続していると発表した。

Cardanoノード11.1.2は、9月17日にテストネットで確認された問題を修正するための必須パッチとして公開された。ハードフォーク準備のためのリリースではないものの、初期の影響評価と統合作業における重要な節目と位置付けられている。メインネットではHaskellとDingoがすでにブロックを生成しており、AmaruとGerolamoもメインネットでのブロック生成段階に進んでいる。

ADAの短期反発が続くかどうかは、10月相場への期待よりも、買い需要の戻り、出来高の変化、ネットワークアップグレードの進展がかみ合うかにかかっている。

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