写真=Shutterstock。OpenAIが、処理速度やリソース配分を強化したChatGPTの上位プランを検討している可能性が浮上した

OpenAIが、月額500ドルの新たなChatGPT上位プラン「ChatGPT Pro Max」を準備している可能性が浮上した。既存の最上位プランである月額200ドルの「Pro」を大きく上回る水準で、実現すればChatGPTの価格帯は一段と切り上がることになる。

米Decryptが25日(現地時間)に報じた。ChatGPTのWebサイトのコードや流出した画面画像から、「ChatGPT Pro Max」という新たな料金プラン名と、月額500ドルの価格表示が確認されたという。OpenAIは現時点で、このプランの存在や提供計画を公式には認めていない。

月額500ドルは、月額20ドルの「ChatGPT Plus」の25倍に当たる。2024年12月に投入された月額200ドルの「Pro」と比べても2.5倍の水準だ。

差別化の軸として注目されているのは、単純な利用上限の拡大ではなく、AIエージェント関連機能の処理速度だ。現時点で確認されている流出情報によると、Pro MaxではOpenAIのエージェントツール「Work」と「Codex」を、より高速に利用できる可能性がある。

Workは、複数段階の調査や文書作成を担うツール。Codexは、長時間のソフトウェア開発やデバッグ作業に特化した機能とされる。Pro Maxが実際に提供されれば、一般的なチャットボット利用者よりも、開発者や高度な生産性ツールの利用者を主な対象とするプランになる可能性が高い。

この新プランの存在が最初に知られたのは、独立系研究者のティボル・ブラホ氏がChatGPTの隠しログ内で関連する変化を見つけたことがきっかけだ。その後、流出情報の追跡アカウントTestingCatalogが追加で確認し、別のユーザーがログ画面上に「500 USD」と表示された価格情報を公開した。

さらに、ChatGPTのインタフェース上で「新しいChatGPT Pro Maxプランを開発中」と読める画面も共有された。ただし、これが実際の社内画面なのか、テスト用モックなのかは確認されていない。一方で、コード内から見つかった識別子「chatgptpromax」と複数の流出内容が一致していることから、関心が高まっている。

Redditの「r/ChatGPT」でも、月額500ドルの価格表が共有された。追加特典として、より大きなメモリ割り当てや100GBのファイル保存容量などが挙がっているが、いずれもOpenAIが公式に発表した内容ではない。

焦点の一つは、既存の「Pro」に月300ドルを上乗せする根拠だ。一部の流出情報アカウントは、Pro Maxが推論基盤にCerebrasを採用する可能性に言及した。推論とは、AIモデルがユーザーの要求を処理し、回答を生成する工程を指す。

もっとも、この点も未確認情報にとどまる。別の流出情報アカウントは、Cerebrasに関する見方に疑問を呈している。Cerebrasは、自社ハードウェアがNVIDIA B200より高速かつ低コストだと訴求しており、仮にその基盤が採用されるとしても、「Pro」を大きく上回る価格設定の妥当性が問われる可能性がある。

競合と比べても、月額500ドルは高水準だ。Anthropicの最上位Claudeプランは月額100〜200ドル程度で、Googleも「AI Ultra」を月額250ドルから100ドルへ引き下げた経緯がある。OpenAIが月額500ドルのプランを投入すれば、競合を大きく上回る価格帯のAIサブスク市場を狙うことになる。

ただ、現時点では提供の有無も価格も確定していない。OpenAIは「Pro Max」を正式発表しておらず、流出したコードや画面情報だけで最終的な商品内容や価格を断定するのは難しい。

市場の関心は、29日に開かれるOpenAIの開発者イベント「DevDay」に集まっている。仮にPro Maxが発表されれば、月額500ドルという価格がそのまま採用されるのかに加え、「Work」や「Codex」の処理速度がどこまで改善されるのか、追加メモリや保存容量以外にどのような機能が付与されるのかが主な確認ポイントになりそうだ。

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