イーサリアム(ETH) 写真=Shutterstock

著名トレーダーのピーター・ブラント氏が、イーサリアムの長期目標として8,600ドルを示した。もっとも、このシナリオの前提となるのは、まず5,000ドルを上抜けることだ。

ブロックチェーンメディアのCryptopolitanが27日(現地時間)に報じたところによると、ブラント氏はシカゴ・マーカンタイル取引所(CME)のイーサリアム先物を基にした長期チャートを根拠に、こうした見方を示した。

公開されたチャートでは上限目標線が8,674.50ドルとなっており、ブラント氏はこれを8,600ドルとして提示した。「イーサリアムが5,000ドルをこなせば、最終的に8,600ドルに向かう動きを示唆する」としている。

足元の価格水準からみると、目標達成までの上昇幅は大きい。イーサリアムは2,693ドル前後で推移しており、5,000ドル到達には約86%、8,600ドル到達には約219%の上昇が必要になる。

短期的な上値の節目としては、3,000ドルが最初の抵抗線と位置付けられた。イーサリアムは9月初旬の2,360ドル前後から上昇基調を維持している。

一方で市場では、今回のチャートは売買シグナルではなく、あくまで見通しとして受け止めるべきだとの見方も出ている。ブラント氏自身も、見通しの提示やチャートの投稿だけで実際に取引したことにはならないと説明。取引を主張するのであれば裏付けとなる証拠が必要で、X(旧Twitter)への投稿だけでは証明にならないとの考えを示した。

同日には、XRPの長期チャートも公開した。該当チャートではXRPが5.40ドルに向かうシナリオが示されており、ここでもチャートの提示と実際の投資判断は切り分けて考えるべきだと強調した。

ブラント氏は1976年から商品市場で取引を行い、1980年にFactor Tradingを設立した。こうした経歴から、同氏の長期チャート分析は暗号資産市場でも継続的に注目を集めている。ただ、今回のイーサリアム見通しでも、市場の焦点は目標値そのものより、5,000ドルを突破できるかどうかにある。

資金フローもイーサリアム相場を左右する要因になっている。イーサリアムの現物ETFは21日、2025年10月7日以降で最大の日次資金流入を記録した。流入額は約2億7,000万ドル。価格見通しとは別に、機関投資家マネーの流入が続くか、そしてイーサリアムが3,000ドル、5,000ドルの節目を順に超えられるかが次の焦点となりそうだ。

ブラント氏はXへの投稿で、「これはイーサリアムの長期チャートだ。5,000ドルをこなせば、最終的に8,600ドルへの動きを示唆する。『当てた』という主張や単なるチャート提示は取引ではない。取引を主張するなら証拠を示す必要があり、そうでなければ主張はでたらめだ。Xへの投稿は証拠ではない」と述べた。

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