22日にソウル・COEXで開かれた「第3回 大韓民国 社会的価値フェスタ」で、社会課題解決の現場におけるAX事例を紹介するKakao Impact Foundationの担当者。写真=Kakao

Kakao Impact Foundationは23日、非営利・社会課題解決団体向けのAXガイドを公開したと発表した。財団内で蓄積したAI活用の実践と、Tech for Impactの現場事例を基に、導入から組織全体への展開までのプロセスを5段階で整理した。

同財団は21〜22日にソウル・COEXで開催された「第3回 大韓民国 社会的価値フェスタ」に参加し、財団内およびTech for Impactの現場で進めてきたAI活用事例を紹介した。

財団は4月から、職員のAI活用を支援するとともに、業務の進め方の変化を定期的に測定してきた。AIによって業務プロセスを改善した経験があると答えた職員の割合は、4月の29%から8月末には65%に上昇した。職員が実感した1日当たりの平均業務時間削減は107分だった。

社会課題解決の現場事例としては、「Tech for Impact LAB AX」を紹介した。社会課題の担い手とIT専門家が共同で技術を開発する従来の「Tech for Impact LAB」に加え、現場の団体が技術を自ら運用・改善できるよう、AX支援を拡大しているという。

代表事例の「ケアリングノート」は、社団法人ヌルプム価値とIT専門家らが共同開発した服薬相談の記録・分析サービスだ。相談内容を録音すると、AIが服薬記録の作成を自動化し、相談記録の管理にかかる時間を従来の3分の1程度に短縮した。

サービス導入から1年6カ月で、「訪問型服薬相談所」の相談回数は10回から53回へ、相談者数は120人から437人へ増加した。参加薬剤師も6人から30人に増えた。

財団は5月から、ヌルプム価値がAIコーディングツールを活用し、現場に必要な機能を自ら企画・改善できるよう支援している。

今回公開した「社会革新エコシステムのためのAXガイド」では、組織ごとのAI活用基準の設定、担当者とデータ環境の整備、定期的な測定と点検、組織単位での展開まで、必要なプロセスを5段階で整理した。業務環境とAI活用水準を確認できる診断設問と測定基準も盛り込んだ。

ガイドはKakao Impact Foundationの公式サイトで公開しており、誰でも閲覧できる。財団は12月、Tech for Impactの成果発表を通じて、追加のAX事例と成果を公開する予定だ。

リュ・ソギョン理事長は「財団が先行してAIを活用し、事業に結び付ける中で得た経験や試行錯誤をエコシステム全体と共有していく」とコメントした。その上で、「AIが社会課題の解決に実質的に貢献できる方法を共に作っていきたい」と述べた。

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