Bitcoinは22日(現地時間)、365日移動平均線を上回って取引を終え、2023年3月以来となる長期トレンドラインの上抜けを示した。2019年以降の主要な強気相場の初動を捉えてきた長期ラインも突破したとして、市場では長期的な強気シグナルとの受け止めが広がっている。
ブロックチェーンメディアのU.Todayによると、Bitcoinは一時8万5897ドルまで上昇した。8月中旬以降、上値を抑えていた厚い売りをこなし、心理的節目とされてきた8万5000ドルも突破した。
GlassnodeやCryptoQuantなどの分析プラットフォームは、8万5000ドル台への乗せを上昇トレンド入りを裏付けるシグナルとみている。オンチェーン指標である市場価値対実現価値比率(MVRV)が長期平均を上回り、相場が持続的な上昇局面に入りつつあるという見方だ。
Glassnodeは、同様の動きが2019年と2023年のマクロサイクル初期にも確認されたと説明した。当時のBitcoinネットワークは長期の蓄積局面を抜け、新たな上昇サイクルへの移行を示していたという。
MVRVは、Bitcoinの時価総額を投資家の取得原価ベースの実現価値と比較する指標。この指標が上昇してプラス圏に入ったことは、市場参加者全体の平均的な含み益が改善していることを意味する。
売り圧力にも変化が見られる。低い価格帯での売却が減る一方、SOPRは利益確定売りが出ても、強い現物需要がそれを吸収していることを示している。
大口投資家も、直近3年で初めて取引所での動きと同調し始めたという。これを受け、ここ数カ月続いていた下落基調がテクニカル面で崩れたとの分析も出ている。
もっとも、上昇シグナルだけを根拠に楽観するのは早計だとの指摘もある。CryptoQuantの研究陣は、2026年秋のBitcoin市場について、過去のサイクル以上に米国の現物ETFへの資金流入と米連邦準備制度理事会(Fed)の金融政策に左右される可能性があると分析した。
短期的な焦点は、8万5000ドルを支持線として維持できるかどうかだ。この水準が下値支持として定着すれば、次の主要な抵抗帯は8万8000ドルから9万ドルになるとの見方が出ている。
分析プラットフォームの過去モデルでは、このゾーンを明確に上抜ければ、Bitcoinが新たな史上最高値を試す展開も視野に入るとされる。ただ、あくまで過去のモデルに基づく分析であり、実際の値動きを保証するものではない。