XRPが上昇基調を強めている。大口保有者による買い増しを受け、直近3日間で8.22%上昇した。上値では1.60ドル近辺に大きな供給集中帯があり、短期的な値動きの焦点となっている。
ブロックチェーンメディアのThe Crypto Basicが21日(現地時間)に伝えたところによると、大口保有者は96時間で約15億4000万XRPを買い増した。分析時点の時価では約22億ドル(約3兆3000億円)に相当する。
注目されるのは、価格上昇に先立って大口保有者の残高が増えていた点だ。オンチェーン分析会社Santimentによれば、大口のXRP保有量は買い増し前の約81億XRPから、19日には約97億XRPまで拡大した。
増加幅が最も大きかったのは16日から17日にかけてで、その後の2日間も高水準の残高を維持した。もっとも、買い増しとその後の価格上昇の因果関係は明らかではない。
上値の目安として意識されるのが1.60ドルだ。GlassnodeのXRP実現価格分布データでは、足元の価格水準より上で最も供給が厚いのは1.60ドル近辺で、この価格帯で最後に移動したXRPは約25億XRPに上る。
1.60ドルを下回る水準では、1.49ドル近辺に比較的小規模な供給集中が見られた。一方、1.60ドルより上では1.68ドル、1.86ドル、2.19ドル、2.29ドル近辺にも供給の偏りが確認された。価格が一段高となれば、これらの水準が順次意識される可能性がある。
このうち1.86ドルと2.29ドルでは、最後に移動した供給量がそれぞれ20億XRPを超えた。2.19ドル近辺にも相応の供給が分布している。
ただ、こうしたデータは各価格帯に取得価格ベースの供給が集まっていることを示すもので、将来の売り圧力の規模をそのまま示すわけではない。
実現価格分布は、資産が最後に移動した価格を基準に供給を分類する指標だ。一定期間の累積出来高や、取引所の売り注文を直接示すデータとは性質が異なる。
このため、供給が厚い価格帯であることだけを根拠に、直ちにレジスタンスやサポートと断定するのは難しい。
もっとも、今回のデータは、大口保有者の買い増し後にXRPが反発する局面で、上値の主要な供給分布を確認した点で示唆に富む。直近では1.60ドル近辺が最も近い大規模な集中帯であり、価格接近時に売りが出るのか、買いが吸収するのかが、短期的な上値の分岐点となりそうだ。