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過去2年の暗号資産市場では、上昇の恩恵がビットコインに集中した。ビットコインが28%上昇した一方、中型アルトコインの騰落率中央値は74%下落。イーサリアムもほぼ横ばいにとどまり、資金がアルトコインへ広がりにくい市場構造が浮き彫りになった。

ブロックチェーンメディアのDecryptoが20日(現地時間)に報じた。暗号資産データ分析のGlassnodeと暗号資産取引所Bybitの共同レポートによると、今回の相場サイクルではビットコインとそれ以外の銘柄群のパフォーマンス格差が際立っているという。

レポートでは、ビットコインが上昇を続ける一方、中型アルトコインは大きく値を崩した後にさらに下落する動きを示したと分析した。

こうした値動きは、通常の「アルトシーズン」とは様相が異なる。一般に強気相場では、まずビットコインに流入した資金がその後、中小型トークンへ波及する傾向がある。だが、今回のサイクルではその循環が明確には確認されなかった。

時価総額2位のイーサリアムも同期間はおおむね横ばいで推移した。主要銘柄の中でも、上昇がビットコインに偏っていたことを示している。

先物市場の建玉からも、リスク選好の偏りがうかがえる。レポートによると、ビットコインの先物建玉は時価総額の約2%にとどまったのに対し、投機性の高い小型アルトコインのPEPEは約24%に達した。

市場全体では、相対的にリスクの高い資産にレバレッジが積み上がっていたにもかかわらず、現物価格の上昇を主導したのはビットコインだった格好だ。

もっとも、データの解釈には一定の留意も必要だ。今回の分析はGlassnodeとBybitの共同レポートに基づくもので、集計基準日は2026年8月23日となっている。

また、Glassnodeが追跡する取引所の範囲は限定的で、市場全体ではなく、対象取引所ベースの動向を示した分析だとしている。

足元では、この構図に変化が出るかどうかも焦点となっている。ビットコインは、米連邦準備制度理事会(Fed)のハト派姿勢が意識された後、再び8万ドルを上回った。上昇は暗号資産市場全体にも広がった。

暗号資産全体の時価総額は1日で4.6%増え、約2兆8500億ドルとなった。ソラナは同日に約10%上昇し、NEARとUniswapもビットコインを上回る上昇率を記録した。

ただ、機関投資家マネーの流れは依然としてビットコインに大きく傾いている。現物ビットコインETFの累積純流入額は約552億ドルで、イーサリアム関連ファンドの約131億ドルを大きく上回った。

イーサリアム関連ファンドは直近数日で純流出が続いた場面もあった。ソラナの現物ETFは上場時期が遅く、規模も小さいため、累積純流入額は約2970万ドルにとどまった。

足元では一部アルトコインがビットコインを上回る反発を見せているものの、過去2年の騰落率と機関投資家の資金フローを見る限り、相場上昇の中心はビットコインだった。今後、この流れがアルトコインに波及するかが次の焦点となる。

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