写真=Salesforce

Salesforceは15日(現地時間)、年次カンファレンス「Dreamforce」で、NVIDIAと共同開発したCRM業務特化型のAIモデル「Koa」を発表した。NVIDIAのNemotronを基盤に開発したモデルで、Agentforce上でAIエージェントによる複数段階の業務処理を支援する。今冬に一般提供を開始する予定だ。

同社によると、KoaはAgentforceプラットフォーム向けに設計されたモデルで、AIエージェントが複雑な業務フローを判断し、CRMデータに基づく専門性の高い作業を実行できるようにする。

SiliconANGLEによれば、Salesforceのロハン・クマール最高プラットフォームエンジニアリング責任者は、CRMに蓄積された顧客データそのものは学習に用いず、長年にわたる自社のCRM構築で蓄積した知見を基に、大規模な合成データセットを作成してKoaを開発したと説明した。

同氏は、「CRMを長年構築してきた中で蓄積した知識は膨大だ」としたうえで、「Koaは、すでに高い基礎能力を備えたモデルに特定業務の知識を追加学習させる、ドメイン特化型モデルの発想から生まれた」と述べた。

Salesforceは、微調整に加え、強化学習やポリシー最適化の手法を組み合わせることで、Koaが複数段階のツール呼び出しを正確に実行できるよう学習させたと説明した。ベンチマークテストでは、CRM業務において主要な汎用モデルと同等以上の性能を示しつつ、誤りは3分の1水準に抑えたという。

同社は、Koaが商談情報の更新やリードの検証など、専門性を要する複雑な手続きを自動化したい企業に有用になるとの見方を示した。

現在はAgentforceで拡大パイロットとして一部顧客に提供しており、今冬に一般提供を開始する予定としている。

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