LG U+は9月15日、AI通話アプリ「ixio」の高度化に向け、利用者の通話を文字起こしした全文データをMicrosoftとGoogleの海外クラウド基盤で処理すると明らかにした。対象とするのは、通話の当事者双方が同意したうえで非識別化したデータに限るとしている。
業界関係者によると、LG U+はこのほど、ixioの個人情報処理方針を改定し、自動で非識別化した通話全文データをMicrosoftおよびGoogle LLCに移転する内容を追加した。改定後の方針は9月14日から適用している。
通話全文は、電話の内容を音声認識技術でテキスト化した記録を指す。LG U+はこれを、サービス品質の評価やラベリング、データ分析に活用し、ixioのAIモデルの再学習につなげる方針だ。
データの処理先は、Microsoftの基盤を通じて米国、カナダ、英国、ドイツ、日本、シンガポールなど19カ国。Google LLC経由では、米国、カナダ、英国、ドイツ、日本、シンガポール、タイ、オーストラリアなど31カ国に及ぶ。
対象データは収集日から1年6カ月保管した後に廃棄する。個人情報の国外移転とAI学習への活用は任意の同意事項で、同意しない場合でもixioのサービスは継続して利用できる。
今回の方針改定は、AI学習用の研究データ拡充が目的という。LG U+は、ixioの高度化にMicrosoftとGoogle Cloudのインフラを活用しており、グローバルクラウド事業者の処理体制も今回の見直しの背景にあると説明。サービスごとにデータの処理場所が異なるため、一部の個人情報は海外で処理される場合があるとしている。