Kakaoは、AIサービス「Kanana」のアプリ版およびPC版を2026年10月15日に終了する。単独アプリとして進めてきたAI機能の実証を終え、運用を通じて得た技術的知見や利用者フィードバックは、KakaoTalkを含む他のAIサービスに展開する方針だ。
Kakaoによると、Kananaは2025年5月にベータ版として公開した。AIメイト「Kana」「Nana」を軸にした対話型AIサービスとして提供してきた。
Kananaは、単独アプリの形でさまざまなAI機能を試す役割を担ってきた。音声ベースの対話機能に加え、希望する画像を生成する「AI Studio」、車両整備の予約などを支援する「Special Mate」などの機能も、運用の中で追加してきた。
同社は今回、単独AIアプリとしての実験を終える一方、Kananaの運用で蓄積した技術的知見と利用者の反応を、他のAIサービスに反映していく考えだ。Kakaoの関係者は「AIアプリサービス『Kanana』を通じた実験と挑戦を終え、ベータサービス運用で得た技術的知見やインサイトを新たなサービスへ展開したい」と説明した。
Kananaで得た知見は、すでにKakaoの他のAIサービスにも生かされている。KakaoTalk上で追加アプリなしに利用できる「Kanana in KakaoTalk」を提供しているほか、OpenAIとの協力で展開する「ChatGPT for Kakao」、AIエージェントとツールを連携する「PlayMCP」などを通じて、AIサービスの範囲を広げている。
今回の終了対象はKananaのアプリ版とPC版で、「Kanana in KakaoTalk」を含むKakaoの他のAIサービスは引き続き利用できる。単独アプリで進めてきた実証を、KakaoTalkなど既存サービスへ広げる方向性が、今回の措置でいっそう鮮明になった。
サービス終了に先立ち、利用者データのバックアップと削除手続きも進める。利用者は2026年10月14日まで、PC版Kananaの設定メニューからこれまでの会話データをダウンロードできる。「AI Studio」で生成した画像は、保存領域から個別に保存する必要がある。以後は会話履歴や生成画像にアクセスできなくなり、サービス終了後の利用者データは関連法令と個人情報処理方針に基づいて破棄する。