AnthropicのIPOを巡り、NVIDIAのアンカー投資参加が報じられた。写真=Shutterstock

Anthropicが11月にも新規株式公開(IPO)を実施するとの観測が出る中、NVIDIAが最大100億ドル(約1兆5000億円)を投じるアンカー投資家としての参加を検討していると報じられた。AnthropicはIPOで約1000億ドル(約15兆円)の資金調達を目指しているという。

この件は15日(現地時間)、オンラインメディアのGIGAZINEが伝えた。報道によると、NVIDIAによる投資協議はなお調整段階にあり、条件などが変わる可能性がある。

今回の焦点は、上場の有無そのものよりも調達スキームにある。IPOで見込む約1000億ドルのうち、最大100億ドルをNVIDIAがアンカー投資家として引き受ける案が浮上している。

アンカー投資家は、上場前後の初期需要を支える中核投資家を指す。計画が具体化すれば、NVIDIAはAnthropicとの関係を一段と強めることになる。

市場では、協議がまとまれば他の投資家の信認を高める材料になるとの見方が出ている。Anthropicの上場時評価額については、2兆ドル(約300兆円)に達する可能性を指摘する声もある。

もっとも、現時点で内容は確定していない。関係者によると、NVIDIAはIPOへのアンカー参加を協議中で、投資額として最大100億ドルが検討対象になっているという。

Anthropicは2026年に入って事業規模を急速に拡大してきた。2月には300億ドル(約4兆5000億円)を調達し、企業価値は3800億ドル(約57兆円)に達した。

さらに5月には650億ドル(約9兆7500億円)を追加調達し、企業価値は9650億ドル(約145兆円)に上昇した。8月時点の年換算売上高は650億ドル(約9兆7500億円)で、前年末比約7倍に拡大したとされる。

業績の急成長も、上場観測の背景とみられている。Claudeを軸に事業を拡大し、収益が急増。四半期売上高も前年同期比で14倍超に伸びたと伝えられた。

上場準備はすでに動き始めている。Anthropicは6月、米証券取引委員会(SEC)に登録書類の草案を非公開で提出した。11月IPO観測が出る中、NVIDIAが先行して大口の資金を投じれば、需要形成の面でも追い風になる可能性がある。

一方、当事者は現時点で公式コメントを出していない。AnthropicとNVIDIAはいずれも今回の報道についてコメントを控えた。協議が実際の出資に結び付くのか、また上場時に2兆ドル評価が維持されるのかが、今後の開示手続きや投資家募集の過程で焦点となる。

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