XRP(写真=Shutterstock)

BinanceでXRP先物の未決済建玉が3億6960万ドルまで減少し、2024年以降で最低水準を付けた。市場では新規資金の流入が細る一方、既存ポジションの解消が進んでおり、投資家のレバレッジ縮小が鮮明になっている。

The Crypto Basicが30日(現地時間)に報じたところによると、XRPデリバティブ市場では新規ポジションの積み上がりよりも手じまいが優勢となり、市場参加の鈍化がみられる。

データはCryptoQuantのアナリスト、アラブ・チェインの分析に基づくもの。アラブ・チェインは、BinanceにおけるXRP契約の未決済建玉が2024年以降で最も低い水準まで落ち込んだと指摘した。

もっとも、同氏はこれをBinanceのデリバティブ市場全体の縮小とみるべきではないとしている。Binanceは市場全体ではなお高水準の取引量を維持している一方、XRP契約への関心だけが個別に弱含んでいるという。

市場参加者の運用姿勢にも変化が出ているようだ。アラブ・チェインは、未決済建玉の減少について、トレーダーが持ち高を閉じ、レバレッジの利用を抑えていることを示すと説明した。

先行き不透明感が続く中、市場では新たにレバレッジを積み増す動きよりも、XRPへのエクスポージャーを落とす動きが優勢だという。

同氏はさらに、最近の米連邦準備制度理事会(Fed)の金融政策決定後に警戒感が一段と強まったとも述べた。こうした環境がトレーダーの慎重姿勢を促し、XRP関連のレバレッジエクスポージャー縮小につながったとしている。

ただ、未決済建玉の低下だけで相場の上昇・下落を判断することはできないとも指摘した。建玉は相場の方向感そのものより、市場参加の勢いや投資家が許容するレバレッジ水準の変化を映す指標に近いという。

レバレッジの縮小は市場構造にも影響しうる。レバレッジが低下すれば、清算リスクや値動きの急変は和らぐ可能性がある半面、足元ではXRPポジションの維持や新規参入の需要が弱いことを示すシグナルとも受け止められる。

価格面でも地合いはなお軟調だ。XRPは足元で1.08ドル近辺で取引され、直近24時間の上昇率は1%前後にとどまっている。短期的な反発局面はあっても、チャート上は戻りの鈍い展開が続いている。

テクニカル面では、20日指数移動平均線(EMA)の1.0947ドル、50日EMAの1.1287ドル、200日EMAの1.4104ドルをいずれも下回っている。日足ベースでは弱気モメンタムが優勢であることを示しているという。

短期のサポートは1.07〜1.08ドルとされる。日足のS1ピボットとボリンジャーバンド下限が重なる水準だ。

この水準を下抜けた場合、次の主要サポートとして1ドルが意識される。さらに1ドルを割り込めば、0.93ドル、その後は0.80ドルまで下値余地が広がる可能性がある。

一方、買い戻しが進むには、まず1.10〜1.11ドルを回復できるかが焦点となる。その上で、50日EMAの1.1287ドルとボリンジャーバンド上限の1.1388ドルを上抜ければ、短期見通しの改善が期待できるという。

今回のデータが示しているのは、Binanceのデリバティブ市場全体ではなく、XRP契約に限ってレバレッジ需要が弱まっている点だ。今後は、価格動向と未決済建玉の変化が連動するかどうかが、XRPデリバティブ市場のセンチメントを見極めるうえでの注目点となる。

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