写真=Shutterstock。今回の早期精算は、9月のサービス終了に向けた段階的な整理の一環となる。

暗号資産デリバティブ取引所のBitMEXは、35件のデリバティブ契約について早期精算を完了し、関連取引を終了した。9月23日に予定するサービス終了に向けた段階的な整理の一環としている。

CryptoSlateが7月30日(現地時間)に報じたところによると、BitMEXは同日、事前に告知していた35契約の早期精算手続きをすべて終えた。

BitMEXの精算記録によれば、33契約は協定世界時(UTC)12時00分05秒に一括で処理された。これに続き、EUR/USDとUSD/CHFもそれぞれ12時32分25秒、12時33分25秒に精算を終えた。22日に案内していた対象35契約の手続きは、これですべて完了した。

同社は今回の措置について、取引量の不足とサービス終了計画に伴う運用上の対応だと説明した。あわせて、証拠金不足に伴う通常の清算ではなく、あくまで早期精算だと強調している。

対象契約は精算直前まで通常通り取引されていた。BitMEXは同日午前4時(UTC)時点で、直前8時間の価格データを反映した最終ファンディングレート(F0)を確定。その後は新たなファンディング計算を停止し、次回ファンディングレートを0に設定した。この基準値を精算価格の算定に用いた一方、実際の取引終了は正午に実施した。

精算完了に伴い、対象契約はすべて満期扱いとなり、関連注文も自動的に取り消された。BitMEXは最終ファンディング精算後、あらかじめ告知した価格で残存ポジションを終了し、追加の精算手数料は課さなかった。契約ごとの損益は利用者のビットコイン(BTC)またはテザー(USDT)残高に反映され、その後ポジションはアカウントから削除された。

今回の措置は、9月のサービス終了に向けた日程に沿うものでもある。BitMEXは23日にサービス終了計画を公表し、新規アカウント登録を即時停止した。8月26日午前4時(UTC)からは、既存ポジションの縮小を目的とする取引のみを認め、新規ポジションの建ては制限する予定だ。

最終的なサービス終了時刻は9月23日午前4時(UTC)。BitMEXはこの時点で残る未決済ポジションをすべて強制終了する方針を示している。一方で、取引機能の終了後も利用者はアカウントにアクセスでき、残高確認や資産の出金は引き続き可能だという。

同社はあわせて、サービス終了後も資産をプラットフォーム上に残す利用者向けの手数料方針も公表した。本人確認(KYC)を完了したアカウントであっても、終了後に資産を残す場合は月次のアカウント維持手数料が発生する可能性がある。手数料は50ドル、または年率1%相当額のいずれか高い方を基準に算定する。

市場では、今後のサービス終了日程に合わせて、利用者による資産の引き出しやポジション整理が本格化するとの見方が出ている。とりわけ8月26日以降はポジション縮小目的の取引に限られるため、未決済契約を抱える利用者はそれまでに対応方針を決める必要がありそうだ。

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