画像=NHNの「2025持続可能経営報告書」

NHNは7月1日、「2025持続可能経営報告書」を公式サイトで公開した。AIを軸としたESGの取り組みと中長期戦略をまとめたもので、AI関連の情報開示強化や株主還元方針も盛り込んだ。

報告書では、「AIでつなぐ新たな価値」をテーマに特設ページを設けた。NHN Cloud、国家AIデータセンター、ファクトリーエックス・ソウルなどを取り上げ、AIインフラやサービス基盤の拡充事例を紹介している。

韓国でESG開示の義務化に向けた議論が進む中、NHNは先行対応として、2026年2月に公表された韓国サステナビリティ基準委員会(KSSB)の「第2号 気候関連開示」基準を踏まえ、開示体制を強化した。

あわせて、事業環境の変化を反映し、ESG戦略の3本柱を「持続可能なITエコシステム」「責任ある経営」「社会的価値の実現」に再編した。重点分野には、情報セキュリティ・個人情報保護、人材マネジメント、気候変動対応、人権経営に加え、技術を活用した社会課題の解決やデジタルアクセシビリティ、包摂性などを盛り込んだ。

環境分野では、2023年に取得したISO 14001とISO 50001を基盤に、環境経営の体制を強化した。従業員参加型のESGキャンペーン「リトルアクション」には、累計1万人超が参加したという。

社会分野では、中小事業者支援やAIを活用したケアサービスの高度化を進めた。ガバナンス分野では、2028年までを対象とする株主還元方針を策定し、公表した。

報告書は、GRI、SASB基準、国連の持続可能な開発目標(UN SDGs)などを反映して作成され、第三者検証も受けた。

キム・ジュノNHN取締役会議長は「AIを中心とする産業パラダイムの転換と経営環境の不確実性が高まる中、技術競争力と将来に向けた持続可能性を同時に確保することが重要だ」とコメントした。その上で、「AIネイティブを基盤とした業務革新と構成員のAI能力強化、地域ITエコシステムの育成、社会的価値の創出を通じて、革新と責任が両立する持続的な成長を目指す」と述べた。

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