LG Energy Solutionは6月30日、正極材の製造工程で使用するNMP(N-Methyl-2-Pyrrolidone)溶媒の再利用率を97%まで高め、グローバル拠点への展開を進めると発表した。同日公表した「LG Energy Solution ESG Report 2025」で明らかにした。
報告書では、NMP溶媒のリサイクル技術の拡大に加え、社外取締役の取締役会議長への就任やESG開示ルールの整備など、同社のESG施策を紹介した。
NMPは正極材の製造工程で使う溶媒。LG Energy Solutionは、中国・南京の現地法人で開発・検証した新技術を適用し、従来80%程度だった再利用率を97%に引き上げた。
この技術は南京工場を皮切りに、韓国のオチャン・エネルギープラントやポーランド工場にも順次導入している。
ガバナンス面では、パク・ジンギュ社外取締役を取締役会議長に選任した。社外取締役が議長に就くのは初めて。取締役7人のうち、パク・ジンギュ、ヨ・ミスク、ハン・スンス、イ・ミョンギュの4人が社外取締役で、過半を占める。
また、2028年のEU企業持続可能性報告指令(CSRD)と韓国持続可能性開示基準(KSSB)への対応を見据え、「ESG情報管理および開示規定」を新設し、開示ガバナンスも整えた。
コンプライアンス体制の強化にも取り組んだ。海外の合弁会社を含むグローバル建設現場の協力会社管理プロセスを見直し、人員面やコンプライアンス面のリスクをリアルタイムで点検できる体制を整備したという。
キム・ドンミョンCEOは報告書の巻頭メッセージで、「LG Energy Solutionは過去30余年にわたり、挑戦と執念で電池産業の歴史を築いてきた」とコメント。「電池の適用領域が電気自動車を超え、エネルギー、ロボット、航空など多様な産業に広がる中、ESGを基盤に事業競争力と持続可能性を強化していく」と述べた。