Waymoのロボタクシー(写真=Waymo)

米アリゾナ州フェニックスで、Uberアプリを通じてWaymoのロボタクシーを呼べるサービスが終了した。試験運用に使っていた車両は現地から撤収せず、今後はDoorDash向けの自動運転配送に活用する。

米CNBCが29日(米国時間)に報じた。UberとWaymoは、フェニックスでの実証を終えた一方、対象車両は別用途で現地運用を続ける方針だ。

フェニックスは、UberとWaymoの協業が始まった最初の市場だった。Uberは今回の事業について、当初から限定的に設計した試験運用だったと説明している。声明では、専用車両を約10台に絞って展開していたとし、この協業で得た知見がAustinとAtlantaでの急速な拡大に役立ったとした。

現在、AustinとAtlantaでは、数百台規模のWaymo車両をUber経由で独占的に提供しており、サービス提供エリアも拡大が続いているという。

Waymoも今回の取り組みを前向きに評価した。Uberとの協業は、今後の世界展開とパートナーシップの土台を築く生産的な実証事業だったとしている。

フェニックスでUber向けに投入されていた車両も、運用自体が止まるわけではない。Waymoが現地に配備していた車両は引き続きフェニックスで走行するが、用途は乗客の配車からDoorDash向けの自動運転配送に切り替わる。DoorDashはUber Eatsの競合に当たる。

Waymoの事業モデルは地域によって異なる。米国内では約4000台の自動運転車を運用しており、AustinとAtlantaではUber経由でのみ無人配車サービスを提供する。一方、別の9都市では主に自社アプリでロボタクシーを展開し、一部地域では公共交通と連携する形で限定提供している。

さらにWaymoは、年末にNashvilleでLyft経由のロボタクシーサービスを始める計画だ。こちらは独占契約ではない。地域ごとに提携先を使い分ける戦略を採っていることが改めて浮かんだ格好だ。

自動運転業界の調査機関Autonomy AIの創業者、グレイソン・ブルートは29日、ソーシャルメディアで今回の終了を伝えた。フェニックスでの実証は約1カ月前にすでに完了していたという。

一方、Teslaの初期ロボタクシーサービスは現在、テキサス州で登録された自動化車両69台に限定して運用されている。Waymoが自社アプリに加え、Uber、今後はLyftまで展開先を広げるなか、ロボタクシー市場ではどのプラットフォームが顧客接点を握るかを巡る競争が続きそうだ。

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