OpenAI(写真=Shutterstock)

OpenAIが新モデル群「GPT-5.6」として、「Sol」「Terra」「Luna」の3モデルを限定公開した。最上位のSolはサイバー防御用途を主眼に据えたモデルで、まずは承認済みパートナー向けに提供を始める。SecurityWeekが29日、報じた。

報道によると、今回の提供は米政府との協議を経て開始した。最近の大統領令を踏まえ、先端AIシステムが国家安全保障に及ぼすリスクを評価する枠組みを政府と共同で整備するまでの暫定措置と位置づけている。

OpenAIはGPT-5.6で命名ルールも見直した。バージョン番号でモデル世代を示し、SolやTerra、Lunaといった名称は固定の性能グレードとして用いるという。

3モデルの位置づけも明確に分けた。Solは高負荷の推論処理に対応する最上位モデル。Terraは日常業務向けで、GPT-5.5に近い性能を半分のコストで提供する。Lunaは最も高速かつ低価格のモデルとして展開する。

サイバーセキュリティのベンチマーク「ExploitBench」では、SolはAnthropicの「Mythos Preview」と同程度の性能を示しながら、出力トークン数は約3分の1に抑えたとされる。

一方でOpenAIは、Solが脆弱性の検知やパッチ開発など防御的なセキュリティ作業に強みを持つと説明しているという。ChromiumとFirefoxのコードベース評価ではバグを見つけたものの、単独で完全な攻撃チェーンを成立させるには至らなかったとしている。

GPT-5.6は現時点で、承認済みパートナー向けにAPIとCodexで提供する。数週間以内にChatGPT、Codex、APIの利用者へ順次拡大する予定だ。

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