中国のメモリ半導体メーカー、長鑫存儲科技(CXMT)がTencentと、総額200億人民元(約29億4000万ドル)を超えるサーバー向けDRAMの長期供給契約を結んだ。ロイター通信が29日、事情に詳しい関係者3人の話として報じた。
DRAMは、サーバーがソフトウェア処理や人工知能(AI)関連処理に必要なデータを高速に扱うための基幹メモリ。今回の契約は、AI需要を背景に世界的なメモリ需給が逼迫する中で浮上した。CXMTは同時に、上海スター市場で295億人民元規模の新規株式公開(IPO)も準備している。
メモリ各社がAIデータセンター向けの高帯域幅メモリ(HBM)に生産能力を重点配分しているため、汎用的なサーバー向けDRAMの供給は細っている。
今回の契約は、中国の大手テック企業によるメモリ調達先の国内シフトを映す動きともいえる。
米The Informationによると、Samsung ElectronicsとSK hynixが米テック企業向けHBMの生産を優先する中、Alibaba、ByteDance、TencentはCXMTとYangtze Memory Technologiesからの供給確保を進めている。
著者について