AppleのM3搭載iPad Air。写真=Shutterstock

AppleがiPadOS 27で、A12/A12Xチップを搭載する一部iPadをサポート対象から外す見通しとなった。最新OSに更新できなくなる旧モデルの扱いを巡っては、旧バージョンOSへ戻せるようにすべきだとの声も出ている。米9to5Macが27日(現地時間)に報じた。

対象外とされるのは、iPad(第8世代)、iPad Air(第3世代)、iPad mini(第5世代)、11インチiPad Pro(第1世代)、12.9インチiPad Pro(第3世代)。いずれも2018~2020年に発売されたモデルで、A12またはA12Xを搭載する。

この対応はiPhoneとは異なる。AppleはiOS 27で、iOS 26をサポートしていた全iPhoneモデルを引き続き対象とする一方、iPadOS 27では一部の旧型iPadを切り離す格好になる。

論点は、サポート終了そのものよりも、対象外となるユーザーが最終的にどのOSを使い続けることになるかにある。9to5Macは、旧モデルにとってiPadOS 26は最終対応版として十分に完成度が高いとは言いにくいと指摘。バグやバッテリー消費の問題が残る一方、同時期のiOSは26.5アップデートで使い勝手が改善したが、iPadでは同様の改善が乏しかったとしている。

代替案として挙がるのは2つある。1つは、iPadOS 18へのダウングレードを認める案だ。Appleは一定期間が過ぎると旧OSの署名を停止するため、ユーザーは過去のバージョンに戻せなくなる。現時点では、多くの対応機種でインストール可能なのは最新のiPadOS 26.5に限られるという。

もっとも、旧バージョンが安全性の面で完全に見放されているわけではない。AppleはiPadOS 18系向けのセキュリティアップデートを継続しており、最近もiPadOS 18.7.9をiPadOS 26.5と同時に配布した。9to5Macは、iPadOS 18.7.9は実用上十分な安全性を備えており、iPadOS 27を利用できないA12搭載機向けの選択肢として残すべきだと主張している。

もう1つは、Appleが一部機能を制限した上で対応を維持する可能性だ。過去には2022年、iPadOS 16の「ステージマネージャー」を当初M1以降のモデル限定としていたが、ベータテストの過程で2018年モデルと2020年モデルのiPad Proにも対象を広げた例がある。この際、外部ディスプレイ関連機能は制限し、性能負荷を抑えた。

今回も同様に、機能制限を前提にA12搭載iPadの対応を継続する余地があると9to5Macはみている。ウィンドウ管理など一部機能は、A12のGPUと4GB RAMでは性能低下を招く可能性があるものの、機能が一部制限されても端末全体を引き続き使える方をユーザーは選ぶ公算が大きいという。Appleがこれらの機種を対象外とした理由は、現時点では必ずしも明確ではないとも指摘した。

iPadOS 27を巡る焦点は、旧型端末のサポート終了だけではない。Appleが既存ユーザーに対し、旧バージョンOSへの復元を認めるのか、それとも機能制限付きの例外対応を用意するのか。ソフトウェア面でどのような選択肢を示すかに注目が集まっている。

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