KT Cloudは6月29日、自社開発の次世代クラウド基盤「KTクラウドプラットフォーム(kt cloud PLATFORM)」を採用した公共クラウドの構築を完了したと発表した。
同プラットフォームは、仮想サーバ(VM)とコンテナを単一環境で運用できるのが特徴。クラウド標準技術のKubernetesをベースにしたOpenStackアーキテクチャを採用し、リソースの配備や拡張、運用管理を柔軟に行えるようにした。
今回の構築により、公共機関は遠距離マルチリージョン(ソウル―慶北、約200km)と近距離マルチAZ(約30km)を組み合わせたクラウド環境を利用できるようになる。
特定のデータセンターやシステムで障害が発生した場合でも、別リージョンやAZに切り替えてサービスを継続できる構成とした。国や公共機関が求める災害復旧(DR)や高可用性の要件に対応する。
生成AI活用に向けたインフラも整備した。AIの学習から推論までを単一プラットフォームで利用でき、利用量に応じて必要なリソースを柔軟に拡張できるという。公共機関は、CSAP認証を取得したクラウド環境で、生成AIをはじめとする各種AIサービスの開発・運用を進められる。
KT Cloudは、今回の公共クラウド構築で得た知見を基に、kt cloud PLATFORMベースのサービスを民間市場にも広げる方針だ。公共クラウド環境で検証した技術力と運用ノウハウを生かし、企業向けクラウドサービスを順次投入しながら、各産業分野のクラウド移行とAI活用を支援する。
キム・ボンギュン代表は「kt cloud PLATFORMを基盤とした今回の公共クラウド構築は、自社技術を通じて公共クラウドインフラの安定性と拡張性を高めた点で意義が大きい」とコメント。「公共機関のクラウド移行とAI活用を支援するとともに、これを足がかりに民間市場へもプラットフォーム適用を拡大していく」と述べた。