OpenAIが次世代AIモデル群「GPT-5.6」を「Sol」「Terra」「Luna」の3名称で公開し、暗号資産コミュニティでも思わぬ注目を集めている。AI業界では性能や価格設計が焦点となる一方、暗号資産市場ではSolanaやTerra・Lunaを連想させる名称だとして、Xを中心に反応が広がった。
ブロックチェーンメディアのU.Todayによると、OpenAIは6月26日(現地時間)、GPT-5.6のモデル群を発表した。公開直後から、モデルの中身よりも名称に注目が集まったという。
反応の背景にあるのは各モデルの呼称だ。「Sol」はブロックチェーンプロジェクト「Solana」の略称と重なる。「Terra」と「Luna」も、2022年に崩壊して暗号資産市場に巨額の損失をもたらしたTerraエコシステムを想起させる名称として受け止められた。
X上では冗談交じりの投稿も広がった。Solanaの公式アカウントは、OpenAIの最高経営責任者(CEO)サム・アルトマンを「Sam Altcoinman」と呼んで反応。あるユーザーは「Sol、Terra、Luna……最後の暗号資産ラグプルの名前をモデル名にした」と投稿し、別のユーザーも「誰がTerra・Lunaと言ったのか」と驚きを示した。
一方、OpenAIが打ち出したのは企業向けの3層構成だ。最上位の「GPT-5.6 Sol」は、既存のGPT-5.5を上回る性能を備えたフラッグシップモデルと位置付けた。
「GPT-5.6 Terra」は標準的な業務用途向けのモデル。OpenAIは、GPT-5.5と同等の性能を、およそ半分のコストで提供すると説明している。
最も低価格の「GPT-5.6 Luna」は、大規模処理向けのモデルとして投入した。OpenAIは、低コストで高い効率を実現するモデルだとしている。
もっとも、これらのモデルは現時点で一般ユーザーには公開されていない。提供先はCodexとAPIを利用する一部の限られたパートナーにとどまり、一般利用は当面できないとしている。
今回のケースは、同じ発表でも業界によって受け止め方が大きく異なることを示した。OpenAIは企業向けAIモデルのラインアップを刷新したが、暗号資産コミュニティでは性能よりも、SolanaやTerra・Lunaを連想させる名称が先に話題となった。