ステーブルコイン関連インフラを手掛けるStablecoinXは6月26日(現地時間)、TLGY Acquisitionとの合併を完了し、Nasdaqで取引を開始した。Cointelegraphが同日報じた。
同社は、分散型検証ノードやソフトウェア基盤を通じてEthenaエコシステムの支援に注力する方針だ。自社について、Ethenaを中核に据える上場ステーブルコイン関連企業として初めてだとしている。
もっとも、事業環境は必ずしも追い風ではない。EthenaのUSDeがステーブルコイン市場で占めるシェアは1.4%にとどまり、暗号資産市場全体も弱含みで推移している。
USDeは、利回り獲得をうたう合成ドル型ステーブルコインだ。法定通貨を裏付け資産とするUSDTやUSDCとは異なり、ビットコインとイーサリアムを担保とし、対応する先物のショートポジションを組み合わせることで、おおむね1ドル近辺の価値維持を目指す。
流通量は、昨年10月の強気相場のピークから約70%減少した。当時は140億ドルを超えていたが、足元では約45億ドル(約6750億円)まで縮小し、ステーブルコインの時価総額順位でも6位に後退した。
StablecoinXのトレジャリーでは、EthenaのガバナンストークンであるENAを約30億枚保有する。これは総供給量の約20%に相当し、評価額は約2億7500万ドル(約412億円)としている。
事業は大きく3本柱で構成する。Ethenaエコシステムのクロスチェーンメッセージを検証する分散型検証ノード、「ステーブルコイン・ハーネス」と呼ぶミドルウェアのソフトウェアスタック、そして開発中の流通サービスを展開している。