Appleが一部ハードウェア製品の価格を引き上げた。Mac、iPad、Home製品群、Apple Vision Proが対象となる一方、iPhone、Apple Watch、AirPodsは今回の改定から外れ、価格を維持した。
25日付のITメディア「9to5Mac」によると、Appleは同日、主要製品の価格を見直した。iPhone 7機種、Apple Watch 3機種、AirPods 4機種に加え、アクセサリー製品群は据え置いた。
一方、Mac、iPad、Home製品群、Apple Vision Proは値上げした。製品カテゴリーごとに改定の範囲を分けつつ、全体としてハードウェア価格の引き上げに踏み切った格好だ。
今回の見直しは、先週のティム・クックCEOの発言を受け、実際に価格改定が実施された点で注目される。クック氏は当時、AI需要の拡大によりメモリとストレージの供給が逼迫し、製品の値上げは避けられないとの見方を示していた。
市場では、Appleが製品群ごとに値上げの時期をずらした可能性があるとの見方が出ている。Appleは毎年9月に次世代iPhoneとApple Watchの新製品を発表しており、今回も「iPhone 18 Pro」や「Apple Watch Ultra 4」などの投入が見込まれている。
既存モデルの価格を維持したまま、新製品の発表時点で価格体系を改めて調整する余地を残したとの見方もある。
製品戦略の違いも鮮明になっている。Appleは、生産性重視で比較的高価格帯のMac、iPad、Apple Vision Proを先行して値上げする一方、販売規模の大きいiPhoneやウェアラブル製品はひとまず据え置いた。どの製品群から先に改定したかは、消費者の購入時期の見極めにも影響しそうだ。
短期的には、iPhone、Apple Watch、AirPodsの需要が維持される可能性もある。これらの製品を検討している消費者にとっては、現時点が購入のタイミングとなる可能性がある半面、MacやiPadの購入層は値上げ後の価格を前提に判断する必要がある。
今後の焦点は、Appleが今回の据え置きをどこまで維持するかにある。iPhone、Apple Watch、AirPodsは今回の値上げ対象から外れたものの、それはあくまで現時点での対応にとどまる。
9月の新製品発表の前後に、残る消費者向け製品群にも価格改定が広がるかどうかが次の注目点となる。