Polymarketのワールドカップ関連市場に初めて参加した利用者の約6割は、ブロックチェーン関連サービスの利用歴がなかった。画像=Reve AI

Bitget Walletの調査で、予測市場プラットフォーム「Polymarket」のワールドカップ関連市場に初めて参加した利用者の約6割が、過去にブロックチェーン関連サービスを使ったことがなかったことが分かった。予測市場が、トークン取引や分散型金融(DeFi)に先立つ暗号資産エコシステムへの入り口になっている可能性が浮かび上がった。

ブロックチェーンメディアのCointelegraphは25日(現地時間)、こうした調査結果を報じた。

集計は、Bitget Walletが90日間にわたり、Polymarketのアクティブユーザー85万7000人のオンチェーン活動を追跡してまとめたもの。ワールドカップ関連市場に初めて参加した利用者を分析したところ、このうち約60%は、それ以前にブロックチェーンプロトコルの利用実績が確認されなかった。

Bitget Walletの最高執行責任者(COO)、アルビン・カン氏は、これまでの暗号資産のオンボーディングでは、使いやすいウォレットやユーザー体験の改善が重視されてきた一方、利用者は参加前に暗号資産の仕組みを理解する必要があったと説明した。

その上で同氏は、予測市場がこうした流れを変えたと指摘した。利用者は技術そのものへの関心よりも、現実に起きている出来事に対する自らの見方をきっかけに参加しているという。

取引は足元で急拡大している。Dune Dataによると、日次のテイカー取引高は21日に7億1300万ドル(約1070億円)と過去最高を記録した。

既存の注文に応じる取引が大きく伸びたのは、6月11日のワールドカップ開幕から約1週間後だった。

ワールドカップ関連契約は、取引拡大をけん引する主力分野となっている。Bernsteinは6月11日付のリポートで、2026年の国際サッカー連盟(FIFA)ワールドカップがスポーツベッティングの取扱高を30億ドル(約4500億円)以上押し上げ、個人向け予測市場の取引規模も50億ドル(約7500億円)から100億ドル(約1兆5000億円)に拡大する可能性があると予測した。

Polymarketのプラットフォームデータでは、ワールドカップ優勝チームに関する契約だけで累計取引高が31億ドル(約4650億円)を超えた。

スポーツ関連契約は、直近30日間の予測市場取引でも最大分野だった。DefiLlamaのデータによると、Kalshiではスポーツ契約の取引高が85億ドル(約1兆2750億円)に達し、プラットフォーム内で最大の比率を占めた。

Polymarketでも同期間、スポーツ分野の取引高が49億ドル(約7350億円)を超え、首位だった。

一方で、取引拡大に伴い、米国では規制圧力も強まっている。米ケンタッキー州は6月17日、KalshiやPolymarketなど予測市場プラットフォーム5社が無許可でスポーツベッティング事業を運営したとして提訴した。

少なくとも17州が予測市場の運営会社に対する法的措置に踏み切っており、この問題を巡っては米商品先物取引委員会(CFTC)やホワイトハウスも関与している。

その後、CFTCは、連邦規制の対象となるイベント契約に関する専属権限を州政府が侵害したとして、8州を相手取って提訴した。ワールドカップを機に予測市場への個人流入が広がる一方で、スポーツベッティングと金融契約の境界を巡る規制論争も一段と強まっている。

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