ビットコイン(写真=Shutterstock)

ビットコインは24日、一時6万ドルを下回った。取引所への流入増加に加え、現物ETFで純流出が確認され、レバレッジをかけたロングポジションの清算も進んだ。市場では、供給増と需要鈍化が同時に意識され、下落圧力が強まったとの見方が広がっている。

CryptoSlateによると、同日のビットコインは一時5万9300ドル前後まで下落し、その後は6万800ドル台まで持ち直した。24時間では2.77%安、直近7日では5.45%下落した。

下落要因としてまず注目されたのが、取引所への資金流入だ。オンチェーン分析企業のCryptoQuantは、約7600BTCがBinanceに移されたと指摘した。現在の価格水準では約4億7900万ドル(約719億円)に相当する。取引所への流入が直ちに売却を意味するわけではないが、売り圧力につながり得る動きとして警戒された。

需要面では、ビットコイン現物ETFの資金フローが悪化した。Lookonchainの集計によると、24日の現物ETFの純流出は1日ベースで2548BTC、過去7日累計では6728BTCだった。ETFの資金フローは機関投資家需要を映す代表的な指標の1つとされる。取引所流入の増加とETFの純流出が重なり、市場では供給の増加と需要の鈍化が同時に意識された。

下落の勢いを強めたのが、レバレッジポジションの整理だ。Lookonchainは、あるクジラがビットコインの価格が6万1000ドルを下回った後、800BTC規模のロングポジションを解消したと伝えた。単一の大口清算だけで相場全体を説明することはできないものの、主要なサポートを割り込む前後でリスク回避姿勢が強まっていたことを示す動きとみられる。

CoinGlassのデータでも、同様の傾向が確認された。ビットコインが6万ドルを下回る局面では、5万9650〜5万9670ドル近辺でロング清算が集中しやすい水準として意識された。現物の売りで価格がサポートライン近辺まで押し下げられ、さらにその下の価格帯ではレバレッジ解消が下落スピードを増幅した格好だ。

今後の焦点は、単に反発するかどうかではなく、相場の吸収力が戻るかにある。ビットコインが再び6万ドル台を回復しても、取引所への流入が高止まりし、ETFの純流出が続けば、反発の持続性には疑問が残る。逆に、Binanceへの流入が落ち着き、ETFからの資金流出が一服し、ロング清算圧力も和らげば、今回の急落は弱い手から強い手への持ち替わりの過程と受け止められる余地がある。

市場では、今回の6万ドル割れを単なるサポート割れではなく、追加的な売り圧力を買いが吸収できるかどうかを見極める局面とみている。買い支えが十分に入らなければ、6万ドル割れが一時的な下振れではなく、サポート水準の弱さを示すシグナルとして定着する可能性もある。

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