XRP。写真=Shutterstock

Fidelity InvestmentsのWebサイトに、暗号資産XRPが8ドルまで上昇し得るとする強気見通しが掲載され、市場の注目を集めている。ただ、この内容はFidelityの社内リサーチではなく、外部の暗号資産ニュースフィードを通じて配信されたものだった。

ブロックチェーンメディアのThe Crypto Basicが23日、こう報じた。話題となった記事では、XRP現物上場投資信託(ETF)への資金流入と、米国の規制環境の改善を価格上昇シナリオの前提として挙げていた。

Standard Charteredも、XRP現物ETFが相応の投資需要を呼び込み、米国の規制がデジタル資産に追い風となれば、XRPが8ドルに達する可能性があるとの見方を示している。

テクニカル分析に基づく予測も紹介された。TradingViewのアナリストは、XRPが長期の対称三角形を上抜けた後、3.30ドルと8.50ドルを目指す可能性があると分析。中期では12.04ドル、2030年にはETF採用を前提に26ドルを見込む長期モデルも示された。

こうした見通しはX上で急速に拡散した。ユーザーのトムは、「Standard CharteredとFidelityの双方がXRPの8ドル目標を示している」と投稿。XRPが9年に及ぶレンジ相場を上抜け、リテストも完了したと主張し、年末までに8〜10ドルのレンジに到達する可能性があるとの見方を示した。

大口保有者の動きも強気材料として取り上げられた。少なくとも100万XRPを保有するウォレットが、直近6カ月で15億3000万XRPを買い増し、こうしたウォレットが現在の流通量の約74.1%を保有しているという内容だ。もっとも、これらの数値はFidelityの内部データではなく、オンチェーン分析会社Santimentの既存レポートに基づく。

Santimentに関する先行報告では、1000万XRP超を保有するウォレット数が8年ぶりの高水準に達したとされた。当時、これらウォレットの保有量は458億3000万XRPで、総供給量のおよそ74%に相当したという。

一方で、FidelityがXRP現物ETF市場に直接参入したわけではない。Fidelityは現在、「Fidelity Wise Origin Bitcoin Fund(FBTC)」を通じてデジタル資産事業を展開しており、同商品は米国のビットコイン現物ETFで2番目の規模とされる。運用中のビットコインは110億ドル相当だ。

XRP現物ETFを巡っては、他の運用会社が主導している。Bitwise、Canary Capital、Franklin Templeton、21Shares、Grayscaleなどが関連商品を打ち出している。

今回注目されたのは、Fidelityのサイト上にXRPの強気予測が表示された点だ。ただし、その出所はFidelity内部ではない。サイト上での露出が期待を押し上げた面はあるものの、価格見通しやオンチェーン指標はいずれも外部アナリストや調査会社の判断に基づくもので、取り扱いには注意が必要だ。

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