ビットコイン(写真=Shutterstock)

ビットコインが6月の高値から8%超下落し、6万ドルの節目を再び試す展開となっている。SpaceX株の急落をきっかけにハイテク株全体へ売りが広がり、暗号資産市場にもリスクオフの流れが波及している。

Cointelegraphは23日、SpaceX株の急落でリスク資産への選好が後退し、ビットコインにも追加の下押し圧力が強まっていると報じた。

SpaceXは6月初旬、1株135ドルで新規株式公開(IPO)を実施した。130億8000万株ベースでの企業価値は約1兆7700億ドルと評価され、750億ドルを調達した。上場直後は買いが集まり、株価は150ドル近辺で始まった後、16日に211.39ドルまで上昇。時価総額は2兆8000億ドルに迫ったが、その後は高値から約27%下落し、足元では150ドル前後まで押し戻されている。

この影響はハイテク株全体に広がった。23日のナスダック100先物は3%超下落し、指数構成銘柄の時価総額が1兆ドル超押し下げられるとの見方も出た。半導体株も軟調で、Intel、AMD、Micron、SanDiskなどが下落率上位に並んだ。

市場では、割高感のあるハイテク株や高成長資産への持ち高圧縮が進む局面では、暗号資産も同じ方向の売り圧力を受けやすいことが改めて意識されている。

ビットコインの値動きについても、テクニカル面から警戒感が出ている。アナリストのネハルは、ビットコインが6万2200ドルを下回れば、6万ドル割れの可能性が高まると指摘。4時間足チャートではヘッドアンドショルダー形成の可能性が示されており、足元の下落に技術的な売り圧力が加わっていると分析した。

チャート上では、左肩が6万4500ドル近辺、頭が6万7000ドル近辺で形成された。その後は以前の高値を回復できないまま、6万5000ドル近辺でより低い右肩を付け、再び下落に転じたという。

重要な支持帯であるネックラインは6万1000〜6万2000ドル付近とされる。この水準を4時間足終値で明確に割り込めば、弱気パターンが確認され、下げが一段と深まる可能性がある。下値の目安は5万5000〜5万6000ドルとしている。

一方、6万ドルを維持できれば、上昇トレンドが完全に崩れたわけではないとの見方も残る。6万ドル台を保つ限り強気の構図は有効で、今後数カ月のうちに8万1000ドル超へ戻す可能性もあるとしている。

市場の関心は、ハイテク株安を受けたリスク回避がどこまで広がるかと、ビットコインが6万1000〜6万2000ドルのゾーン、さらに6万ドルの節目を守れるかの2点に集まっている。支持線を割り込めば短期筋の売りが強まる可能性がある一方、下値を維持できれば中期的な反発期待が再び意識されそうだ。

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