写真=Reve AI、アジア株安がビットコイン相場にも波及した

ビットコインは一時、6万2000ドルを2度下回った。米株市場の取引開始後は6万2500ドル前後でもみ合い、方向感に乏しい展開となった。

Cointelegraphによると、23日(現地時間)の市場では、アジアの技術株急落に加え、Micron Technologyの業績ガイダンス発表を控えた警戒感が重なり、ビットコイン相場の値動きが荒くなった。

TradingViewのチャートでは、ビットコインは短期的に明確なトレンドを示していない。市場では6万2500ドル近辺が目先の重要な価格帯とみられており、アジア市場の弱い地合いを背景に、日中には2度にわたり6万2000ドルを割り込んだ。

もっとも、米株の下げはアジア市場ほど大きくはなかった。S&P500種株価指数は1%安、ナスダック総合指数は1.3%安だった。

相場変動のもう一つの材料とされたのが、Micron Technologyの第3四半期業績ガイダンスだ。分析会社The Kobeissi LetterはX(旧Twitter)への投稿で、Micronの業績を巡る投機が今回のボラティリティを押し上げる主因だと指摘した。

半導体セクターでは期待と警戒が交錯しており、株式市場と暗号資産市場がともに敏感に反応しているという。Micron株の下落も警戒感を強め、ガイダンス発表を前に投資家がリスク資産の比率を引き下げる動きにつながった。

こうした株式市場の不安定な値動きは暗号資産市場にも波及し、ビットコインの短期的な上値を抑える要因となった。

株安の背景としては、含み益を巡る法的懸念や、トレーダーのレバレッジ拡大が挙げられた。これが上下双方への値動きを増幅し、寄り付き後の安値からS&P500が急反発した流れにもつながったとの見方が出ている。

投資家心理を映す指標として、VIX(恐怖指数)の動きにも注目が集まった。

暗号資産市場の内部要因も相場を揺らした。流動性の偏りに加え、大規模な清算が値動きを増幅した。CoinGlassの集計によると、過去24時間の暗号資産市場の清算額は7億ドル近くに達した。

ビットコイン自体の値幅は比較的限られていたものの、近接する流動性ゾーンを行き来する展開が続き、ロング・ショート双方の清算を誘ったことがうかがえる。

トレーダーのダン・クリプト・トレーズは、6万5000ドルのサポート維持に失敗した後、下落が加速したとみている。6万5000ドルを守れなかったことで、相場は6万2000ドル割れの流動性を素早く試しにいった、という見立てだ。

短期サポートを割り込んだ後、市場が待機注文の集まる価格帯を探った格好だ。

ロングとショートの不均衡も拡大した。CryptoReviewingは、24時間ベースの流動性の偏りが極端な水準に達したと指摘し、火曜日には清算総額が一時10億ドルに達したと伝えた。

一方で、こうした下方の流動性消化を経た後には、強気派にとって反発余地が残る可能性もあるとの見方を示した。

市場では今後、ビットコインが6万2000ドル近辺で下値支持を回復できるか、それともMicronのガイダンスや株式市場の変動拡大を受けて、さらに下押し圧力が強まるかが焦点となっている。

株安、レバレッジポジションの清算、半導体セクターのイベントが同時に重なったことで、ビットコインは当面、狭いレンジ内で荒い値動きが続く可能性が高まっている。

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