国際時刻標準で使われてきた「うるう秒」が、2027年5月20日に廃止されることが決まった。米ITメディアのThe Vergeが16日(現地時間)に報じたところによると、国際度量衡局(BIPM)は、2035年以前としていた廃止時期を同日に前倒しすることを決定した。
うるう秒は、原子時計に基づく時刻と地球の自転による実際の時刻のずれを補正するため、必要に応じて1秒を加える仕組み。BIPM加盟国は2022年、うるう秒の運用を2035年以前に停止することで合意していた。今回は、廃止の実施日を世界計量の日に当たる5月20日に前倒しする。
前倒しの背景には、地球の自転変動がある。今後は天文時と原子時のずれを埋めるため、1秒を加えるのではなく、逆に1秒減らす調整が必要になる可能性が指摘されているためだ。こうした調整はこれまで実施例がない。
このため、時刻同期に依存する基幹インフラへの影響を懸念する声も強い。過去にうるう秒が追加された際には、FoursquareやReddit、LinkedIn、Yelpなど複数のサービスで障害が発生した。Meta、Google、Microsoft、Amazonも、うるう秒廃止を支持してきた。
廃止後は、原子時と天文時のずれを長期的に蓄積し、差が1時間に達した時点でまとめて補正する方式に移行する。1時間単位の補正が必要になるのは、約3000年後と見込まれている。
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