NVIDIAは、フィジカルAI産業の拡大に伴い、韓国がグローバルAI供給網で中核的な役割を担う可能性があるとの見方を示した。
NVIDIA Koreaのチョン・ソヨン代表は13日、ソウル市江南区のCOEXで開かれた「フィジカルAIアライアンスデー」の特別講演で、データセンター分野で台湾が担ってきた供給網上の役割を、今後はデータセンター分野で韓国が引き継ぐ余地があると述べた。
チョン代表は、これまでデータセンター分野では台湾が供給網の要を担ってきたと説明した。その上で、フィジカルAI産業の成長を踏まえ、「同様の役割を韓国が十分に担えるのではないかと期待している」と語った。
韓国企業との協業事例としてはLGを挙げた。LGは8月、NVIDIAとヒューマノイドロボット、AIファクトリー、モビリティ分野で協力すると発表。NVIDIAのロボット基盤モデル(RFM)「Isaac Groot」を適用したヒューマノイドロボットを、来年1〜3月期に公開する計画も示している。
チョン代表は、両社がフィジカルAI分野で緊密に連携しているとした上で、近く具体的な成果が出るとの見通しを示した。
また、フィジカルAIの商用化に向けた主要課題として、データの確保とシミュレーション技術を挙げた。実環境で収集できるデータには限りがあり、ロボットを現場に投入する過程では安全性とコストの両面で課題が生じるためだ。
これに対しNVIDIAは、ワールド基盤モデル「Cosmos」などを活用し、物理法則を反映した合成データを生成して、ロボットの学習や検証に生かす方向性を提示した。
さらにチョン代表は、フィジカルAIは3次元データを前提に動作するため、従来の大規模言語モデル(LLM)以上に多くの計算資源を必要とすると指摘。関連するコンピューティング需要は今後も拡大が続くとの見方を示した。