XRPを巡る投資家心理が、直近1カ月で最も弱い水準に落ち込んだ。オンチェーン・ソーシャルデータ分析を手がけるSantimentによると、XRPに関する強気・弱気コメント比率は0.67まで低下した。価格の伸び悩みを受け、SNSを中心に悲観的な見方が広がっている。
ブロックチェーンメディアのU.Todayが10月1日(現地時間)に報じた。Santimentの集計では、X(旧Twitter)のほか、TelegramやRedditなど暗号資産関連のコミュニティでも、XRPに対する弱気な反応が優勢だった。
XRPのセンチメントはここ数カ月、価格変動に連動するように大きく振れてきた。9月の反発局面では楽観論がいったん持ち直したが、10月に入ると再び悪化し、直近のレンジ下限圏まで低下したという。
背景には、価格停滞に対する失望感がある。XRP Ledger(XRPL)を巡っては、機関投資家による採用拡大という前向きな材料があったものの、XRP価格は明確な反応を示さなかった。このため、一部投資家の間では、こうした好材料が市場で十分に評価されていないとの見方が強まっている。
同様の傾向はEthereumでもみられた。Santimentによると、Ethereumの強気・弱気コメント比率は0.89まで低下し、6月初旬以来の低水準となった。ただ、XRPほど悪化はしていないとしている。
もっとも、Santimentはこうした極端な弱気心理について、逆張りのシグナルになり得るともみている。SNS上で追加下落を見込む声が増えるほど、売りたい投資家の売りが相当程度出尽くしている可能性があるためだ。その場合、市場が大勢の見方とは逆方向に動く余地が生まれる。
一方で、センチメント指標は短期間で急変しやすい。悲観論の広がりが実際の売り圧力につながれば、下落基調が続く可能性も否定できない。
市場では今後、価格の反発とともに投資家心理が持ち直すかどうかに関心が集まっている。反発局面でもコミュニティ全体で弱気な反応が続くのか、それとも過度な悲観が相場反転のきっかけになるのかが焦点となる。
特に、XRPLを巡る前向きな材料があったにもかかわらず、価格反応が限定的だった点は、好材料だけでは投資家心理の改善につながっていないことを示している。ただ、否定的なコメントの増加だけで売り圧力の枯渇を断定するのは難しい。オンライン上のセンチメントと実際の売買動向が一致するとは限らず、心理指標だけでトレンド転換を判断するには限界もある。