画像はイメージ(写真=Reve AI)

Bitcoinは1日、8万3823ドル近辺で推移した。9月に6.33%上昇し、10月の上昇アノマリー「アップトーバー」への期待が強まる一方、米金融引き締めの長期化観測や米国債利回りの上昇、現物ETFからの資金流出が上値を抑えている。

足元では高値圏を維持しているものの、8万4433ドルの抵抗線を明確に上抜けられず、上昇の勢いはやや鈍っている。

Decryptによると、市場では10月高への期待が広がっている。ただ、米政策金利の引き上げや国債利回りの上昇、現物ETFの資金流出が重なり、相場の重荷になっている。

9月のBitcoinは6.33%上昇した。月中には上昇率が一時7.33%に達し、2024年9月の7.29%を上回る場面もあったが、月末にかけて伸び悩み、上げ幅を一部縮小した。それでも、軟調になりやすい「レッド・セプテンバー」を回避し、月間でプラスを確保して10月入りした。

10月相場がこの流れを引き継げるかが次の焦点だ。Coinglassによると、2013年以降のBitcoinの10月騰落率は平均19.92%、中央値は14.71%だった。もっとも、毎年上昇してきたわけではない。昨年10月は3.69%下落し、2013年以降では3回目のマイナスとなった。

今年は金融政策も大きな変動要因となる。米連邦準備制度理事会(FRB)は9月16日、政策金利の誘導目標を3.75~4.00%へ0.25ポイント引き上げた。利上げは2023年7月以来で、決定は全会一致だった。ケビン・ウォッシュ議長はインフレがなお高水準にあるとの認識を示し、FRBの金利見通し中央値も年内に追加で0.25ポイントの利上げを織り込んだ。次回会合は10月28日に予定されている。

米国債利回りの上昇も、Bitcoinには逆風となった。米10年債利回りは9月末に5.289%、30年債利回りは5.632%まで上昇し、ともに52週高値を更新した。安全資産である国債の利回りが上がれば、利息を生まないBitcoinの相対的な投資妙味は低下しやすい。同じ時期にはS&P500種株価指数とダウ工業株30種平均も月間で下落し、リスク資産全般に売り圧力がかかった。

一方、米国の8月個人消費支出(PCE)物価指数の上昇率は前年同月比3.4%と、市場予想の3.7%を下回った。コアPCEも3.0%と、予想の3.3%を下回った。ただ、この結果だけでFRBの引き締め姿勢が転換するとの見方は広がっていない。

ETFの資金フローにも変化が出ている。Bitcoin現物ETFには9月29日まで9営業日連続で計30億8000万ドルが純流入していたが、9月30日は1億4869万ドルの純流出となり、連続流入は途切れた。

直近の流入規模と比べると、資金の勢い鈍化はより鮮明だ。9月21日を含む週には約24億ドルが流入し、1日当たりの流入額が9億9900万ドルに達した日もあった。これに対し、今週の累計フローは5142万ドルの純流出となっている。月末の流出が一時的な調整にとどまるのか、それとも買い需要の減速を示すのかが注目点だ。

予測市場では、続伸期待と高値警戒感が交錯している。予測市場「Myriad」では、10月中にBitcoinが8万5000ドルへ到達する確率が90%、8万7500ドルに達する確率が70%と織り込まれた。一方で、9万ドル到達の確率は48%にとどまった。別の市場でも、2027年以前に過去最高値を更新する確率は7%にとどまった。

テクニカル面では、買い優勢の流れがなお続いている。トレンドの強さを示す平均方向性指数(ADX)は41.5と、明確なトレンドの目安とされる25を大きく上回った。上昇方向の指標が下落方向の指標を上回っており、足元では買いが主導しているとみられる。50日指数平滑移動平均線(EMA)も200日線を上回り、上昇基調を支えている。

相対力指数(RSI)は61.8で、買い優勢の水準を維持した。ただ、一般に過熱圏とされる70には届いていない。スクイーズ・モメンタムはボラティリティ圧縮の局面がすでに解消されたことを示し、ボリンジャーバンドも拡大基調にある。価格は7万4977ドル近辺から反発して付けた短期高値8万7354ドルからの押し戻し局面にある。

10月は重要な経済イベントが相次ぐ。2日に9月の雇用統計、7日に米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨、14日に消費者物価指数(CPI)が公表され、28日にはFRBが政策金利を決める。Bitcoinが「アップトーバー」期待を実際の上昇につなげられるかどうかは、これらの指標を受けた金利見通しの変化と、ETFの資金フローを見極める必要がある。

キーワード

#Bitcoin #暗号資産 #現物ETF #FRB #米国債利回り #PCE #FOMC #CPI #テクニカル指標
Copyright © DigitalToday. All rights reserved. Unauthorized reproduction and redistribution are prohibited.