XRPL(XRP Ledger) 写真=Shutterstock

XRPL(XRP Ledger)で手数料焼却率が大きく上昇した。ただ、総取引290万件のうち約100万件が失敗取引として計上されており、これをそのまま実需拡大のシグナルと受け止めるのは難しい。

ブロックチェーンメディアのU.Todayが9月30日(現地時間)に報じたところによると、XRPLのネットワーク活動は全般に増加した。取引件数は290万件と前期比276.6%増、成功取引は190万件で172.6%増、決済件数も120万件と129.9%増えた。XRPLは全取引で少額の手数料を焼却する仕組みのため、取引の増加に伴って焼却量も膨らむ。

決済規模も拡大している。直近24時間の決済量は9億2960万XRPで、30日平均の6億1540万XRPを上回り、増加率は35.1%だった。ただ、過去最高の70億XRPにはなお届いていない。

焦点となっているのは、取引増加の中身だ。290万件のうち約100万件は失敗取引だった。XRPLでは失敗取引でも手数料が焼却されるため、今回の焼却急増には、実際の経済活動ではなく、スパムやボットによるトラフィックが一定程度含まれている可能性がある。このため、焼却の増加だけで強気材料とみるのは難しいとの見方が出ている。

他の指標はまちまちだった。アクティブユーザー数は15万2200人で69.5%減少し、台帳当たりの取引件数も142.43件と25.7%減った。一方、アクティブアカウントは1万8200件で378.1%増、新規アカウントも3200件と831.5%増えた。ただ、アカウント作成の増加がそのまま新規利用者の流入拡大を意味するわけではない。自動化されたウォレットが大量に作成された可能性も残る。

価格面では、XRPは9月初旬に下降トレンドラインを上抜けた後、200日移動平均線に当たる1.37ドルを上回って推移している。もっとも、1.66ドルの高値を付けた後は押し戻され、足元では1.50ドル近辺で下値を探る展開となっている。サポート水準は複数の移動平均線が重なる1.37〜1.31ドルに形成されているが、直近のローソク足の出来高は、8月の上抜け局面と比べて鈍い。

市場の関心は、焼却率の上昇そのものよりも、焼却を生んだ取引の質に向いている。手数料焼却の増加は供給面では追い風になり得るが、その意味合いはネットワーク活動の中身によって大きく変わる。実際の決済増に裏打ちされた動きであればXRP活用拡大の根拠となる一方、失敗取引や自動化スパムが主因であれば、今回の焼却増は一時的な現象にとどまる可能性が高い。

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