アルトコイン 写真=Shutterstock

アルトコインの取引所への流入が急増し、短期的な利確売り圧力への警戒が強まっている。オンチェーン分析企業CryptoQuantは、入金件数と入金アドレス数がいずれも2025年10月以降の高水準に達したとし、市場への売り供給が増える可能性があると分析した。

Cointelegraphが9月30日に報じたところによると、CryptoQuantは週次レポートで、アルトコインの取引所流入が2025年10月以降で最も高い水準まで増加したと示した。

CryptoQuantのデータでは、アルトコインの入金取引件数の過去7日間累計は9月28日時点で7万8000件となった。9月14日の約2万9800件と比べて約160%増加した。CryptoQuantは、ビットコインが史上最高値を付けた2025年10月以降で最も高い水準だと指摘している。

入金アドレス数も大きく増えた。9月14日の約1万7600件から、9月28日には5万1600件へとほぼ3倍に拡大した。これも2025年10月以降で最高水準という。

CryptoQuantは、この動きが売り圧力の高まりを示す可能性があるとみている。保有者がコインを取引所へ移すのは、売却を視野に入れた行動である場合が多く、単なる保管先の移動ではなく、市場への供給増加を示す兆候になり得るためだ。

足元の市場では、アルトコインがビットコインに対して相対的に強い動きを見せている。先週は、Glassnodeのアルトコイン・サイクルシグナルが、ビットコインよりアルトコインに有利な局面を示した。この指標は、ステーブルコインを除く時価総額上位250銘柄の価格データを基に算出される。

一方、ビットコインは先週、一時8万7000ドルを上回ったが、その後は上げ幅を縮めた。1月以来初めて8万7000ドル台を回復したものの、取引所の板の流動性や長期保有者の供給動向が、短期的な上値を抑える要因として挙げられた。

市場構成にも変化が出ている。TradingViewのデータでは、ビットコイン・ドミナンスは60%を下回って推移した。5月27日以降は58%から60.4%のレンジで推移している。時価総額上位10位圏外の暗号資産が市場全体に占める比率は、9月27日に9%まで上昇し、2月以降で最も高い水準となった。

こうした中でのアルトコイン流入の増加は、単なる上昇継続のサインというより、利確売りの有無を見極めるうえで重要な指標と受け止められている。アルトコイン高が続くとしても、取引所に移された供給が実際の売りにつながるか、ビットコイン・ドミナンスが一段と低下するかが、短期相場の焦点となりそうだ。

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