XRP(写真=Shutterstock)

XRPは日足チャートでゴールデンクロスを形成した。もっとも、足元の値動きはむしろ鈍く、短期的には調整圧力が意識されている。

ブロックチェーンメディアのU.Todayによると、XRPでは9月29日、50日移動平均線が200日移動平均線を1.37ドル付近で上抜けた。

ゴールデンクロスは一般に、長期的な下落基調から上昇基調への転換を示す代表的なテクニカルシグナルとされる。ただ今回は、価格上昇が進んだ後に遅れて確認された格好で、シグナルの強さを見極める必要がある。実際、XRPは5月から8月中旬にかけて1.50ドル超から1.00ドル前後まで下落し、明確な下落トレンドが続いていた。

転機となったのは8月だった。XRPは出来高を伴って上昇し、主要な移動平均線を短期間で相次いで上抜けた。これまで上値抵抗として意識されていた200日移動平均線は、その後は下値支持として機能した。9月に入ると下降トレンドラインを上抜け、1.28〜1.30ドルのゾーンを確認したうえで、1.66ドル近辺まで上昇した。

ただ、目先のチャートはやや弱い。相場反転の局面では安値切り上げが確認されるのが一般的だが、足元では高値切り下げが目立つ。XRPは1.60ドルを維持できず、その後の高値も1.66ドル、1.63ドル、1.58ドルと水準を切り下げた。U.Todayは、ゴールデンクロスが「遅行指標」である点を指摘しており、今回のシグナルが足元の需給を十分に映していない可能性があるとしている。

直近では陰線が続き、価格は再び1.50ドル水準まで下落した。戻り局面の出来高も、8月の急騰局面と比べると細っている。相対力指数(RSI)も過熱圏から低下し、58前後まで水準を下げており、追加調整の余地を残している。

このため短期的には、主要な支持線を維持できるかが焦点となる。目先の下値支持として意識されるのは、上向きの短期移動平均線が位置する1.44ドルだ。さらにその下では、50日線と200日線が交差する1.37ドル近辺が重要な節目となる。この水準を終値で下回れば、ゴールデンクロスの意味合いは後退し、1.30ドル台まで押し戻される可能性がある。

一方、上昇基調を立て直すには1.60ドル台の回復が先決となる。そのうえで1.66〜1.70ドルの抵抗帯を上抜ければ、上昇モメンタムを取り戻す余地がある。長期移動平均線の観点では弱気相場から強気相場への転換シグナルが点灯したものの、短期では高値切り下げが続いており、方向感はなお定まっていない。現時点では、今回のゴールデンクロスがラリーの起点ではなく終盤に出たシグナルとなる可能性にも注意が必要だ。

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