XRPコミュニティで活動するソフトウェアエンジニアのビンセント・バン・コード氏が、XRPは今後3年以内に100ドルを超える可能性があるとの見方を示した。一方で、その水準に達するには採用拡大や実利用の増加、機関投資家の資金流入などが前提になるとしている。
ブロックチェーンメディアのThe Crypto Basicが28日(現地時間)に伝えた。同氏は、将来の目標価格が現在の相場に先取りして織り込まれているはずだとする見方に異論を示した。
バン・コード氏はX(旧Twitter)への投稿で、「XRPが100ドルに到達し得るなら、すでに大口の買いが入り、20ドル付近まで上昇していたはずだ」との指摘に反論した。ビットコインやイーサリアムを例に挙げ、投資家の信頼が高まる過程で価格が後から大きく水準を切り上げた例は過去にもあったと説明した。
ビットコインは過去に0.05ドルで取引されていたが、2025年10月には12万6000ドルを上回った。イーサリアムも0.4209ドル前後から4900ドルまで上昇した局面がある。こうした値動きを踏まえ、同氏は採用拡大や実利用の増加、市場へのアクセス改善、機関投資家の関心拡大が続けば、XRPも100ドル超えは十分あり得ると主張した。
もっとも、XRPが100ドルへ一直線に上昇するとは見ていない。上昇と反落を繰り返しながら、全体としてはギザギザとした右肩上がりの推移をたどる可能性があるとした。将来の目標価格が、必ずしも足元の相場に反映される必要はないとの立場だ。
需給面では高いハードルもある。XRPの流通量は約630億枚で、1トークンが100ドルに達した場合、時価総額は約6兆3000億ドルに膨らむ計算になる。この水準を支えるには、現在を大きく上回る需要に加え、機関投資の拡大、XRP Ledgerの利用増加、より厚みのある市場流動性が必要になると指摘した。ただ、こうした条件がそろっても100ドル到達が保証されるわけではないとも付け加えた。
XRPを巡る強気の価格予想は今回が初めてではない。今月初めにはEasyAの共同創業者ドム・コク氏が、XRPの1000ドル到達がかつてなく近づいたと主張していた。
これに対し、XRPアナリストのチャートナード氏や、Xユーザーのタルカン・アスラネル氏は、こうした目標価格を裏付ける根拠は十分でないと批判している。批判的な立場からは、数兆ドル規模の時価総額を前提とする見方は現実的ではないとの指摘が出ている。
バン・コード氏はXへの投稿で、「『XRPが100ドルになる可能性があるなら、誰もが買い集め、すでに20ドルになっているはずだ』という議論をよく目にする」としたうえで、「信頼が十分に高まれば、XRPは今後3年でギザギザと上昇し、100ドル、あるいはそれ以上に達する可能性がある」と述べた。
焦点となるのは、長期的な価格目標そのものよりも、その価格を支える実需が形成されるかどうかだ。コミュニティ内では強気の見方が続く一方、高い目標価格が現実味を帯びるには、採用拡大や流動性の向上、機関マネーの流入が実際に進むかが問われる。