Bitcoinが8万4000ドル台を回復し、長期モメンタムの改善を示す動きが出ている。月足RSIが底打ち圏から持ち直し、価格も7月安値から大きく反発した。一方で、テクニカル指標は改善しているものの、過熱感はまだ限定的だ。
The Crypto Basicが25日に伝えたところによると、Bitcoinの月足RSIは24日時点で約54となり、直近5カ月平均の47を上回った。
RSIの持ち直しは、足元の価格回復と歩調を合わせている。Bitcoinは2026年に下落基調を強めるなか、RSIが40台半ばまで低下した。価格も9万7860ドル前後から、7月には5万7700ドルまで下落し、下落率は40.99%に達した。
その後は反発に転じ、今週には一時8万7265ドルまで上昇。7月安値からの上昇率は51%となった。
暗号資産アナリストのPlanBは、Block Horizonチャートを共有したうえで「Bitcoinの流れが強くなっている」と指摘した。月足RSIが再び50を上回ったことで、上昇モメンタムの回復を示すとの見方が広がっている。
もっとも、RSIは依然として過熱圏の目安とされる70を下回っている。過去の推移を見ると、主要な高値はおおむねRSIが85を超える局面で形成される一方、大幅な調整局面では50を割り込む展開が繰り返されてきた。
2025年にBitcoinが12万6200ドルの高値を付けた際も、RSIは過去の強気相場のように80台には届かず、70台半ばで伸び悩んだ。今回の下落局面でも、過去の弱気相場の底値圏と同様に、RSIが50を下回る場面があった。
市場では、強気相場再開の可能性への関心が高まっている。CoinMarketCapによると、Bitcoinは約8万4580ドルで推移し、24時間で約1.5%上昇。直近1週間では約8%値を上げた。
SNS上でも強気相場の再開を意識した投稿が増えている。ライリー・コールマンはXへの投稿で、一部の弱気論に触れながら「弱気派が何を言おうと、数学は感情に左右されない」と述べ、Bitcoinの市場構造が一段と強固になっていると主張した。
RSI以外のテクニカル指標にも改善が見られる。スーパートレンドは8万4000ドル近辺で再び上昇シグナルに転換した。この指標は価格とボラティリティに基づいてトレンドを示し、グリーンは上昇トレンドを意味する。
前回このシグナルが点灯したのは、2023年にBitcoinが1万6000ドル近辺で推移していた局面だった。その後は約3年間シグナルが維持され、価格は約700%上昇し、12万ドルまで上昇した。今回は7月の5万7700ドルから約51%反発した後、再び上昇シグナルへと切り替わった。
このほか、Bitcoinは365日移動平均線(約8万3000ドル)と50週移動平均線も再び上回った。次の主要なテクニカル上の抵抗線は2年移動平均線の約8万8761ドルで、この水準に定着すれば、モメンタムがさらに強まる可能性がある。
ただ、テクニカル指標だけで上昇継続を断定することはできない。次の焦点は、月足RSIがさらに上昇し、長期的な上昇モメンタムの回復を確認できるかどうかにある。逆にRSIが再び50を割り込めば、弱気シグナルが改めて意識される可能性がある。
足元の各指標は、Bitcoinが7月の急落後にトレンドを立て直しつつあることを示している。ただ、過去の高値局面のような過熱状態には、なお達していない。