画像=Reve AI

Fidelity Investmentsでグローバルマクロを担当するディレクターのジュリアン・ティマー氏は26日、Bitcoinが6万ドル(約900万円)近辺の下値支持線を維持したことで、長期的な上昇トレンドが再開する可能性が高まったとの見方を示した。2029年に30万ドル(約4500万円)へ到達するシナリオも想定しており、目先は8万2500ドル(約1238万円)を明確に上抜けられるかが焦点になる。

ブロックチェーンメディア「U.Today」が報じた。ティマー氏は、足元のBitcoinについて短期的な軟調局面を終え、中長期の上昇局面に移る準備が整いつつあると分析した。

同氏の見方の柱となるのが6万ドル水準だ。この価格帯を「砂の上の線」と位置付け、市場がこの水準を維持したことは売り圧力の後退を示すと説明。あわせて、パワーローモデルの有効性も改めて確認されたとした。6万ドル台を守ったことで、過去最高値更新に向けた道筋が開かれる可能性があるとしている。

チャート面では、週足ベースの反転パターンに注目した。Bitcoinは2025年に12万6251ドル(約1893万円)まで上昇した後、調整局面で半値を超える下落となった。ただ、その後は5万7742~6万33ドルのレンジで2度にわたって安値を付け、典型的なダブルボトムを形成したという。

短期的な分岐点として挙げたのは、8万2000~8万6000ドル(約1230万~約1290万円)のレジスタンス帯だ。現在値は、パターン上のネックラインに当たる8万2266ドル(約1234万円)前後で推移している。8万2500ドルを明確に上抜ければ、心理的節目である10万ドル(約1500万円)に向け、テクニカル主導の上昇が進む可能性があるとみている。

ティマー氏は、短期的な急落だけに目を奪われるべきではないとも指摘した。対数スケールに基づく分析によってBitcoinの上昇倍率を推計できるとし、週次ストキャスティクスのファスト%Dとスロー%Dがすでに売られ過ぎ圏を抜けた点も挙げた。これらは、長期の数理モデルに支えられた大きな買いの流れが再開しつつあることを示すサインだとしている。

今回の見通しは、ログ線形の進行と、Bitcoinの金に対する比率の52週Zスコアを用いるパワーローモデルに基づくものだ。同氏は、足元の値動きは単なるノイズではなく、繰り返されるサイクルの一部だと判断。過去に記録した56%や63%の大幅下落も、この軌道の範囲内で説明できるとの認識を示した。

一方で、リスクにも言及した。Fidelity Investmentsは、Bitcoinが依然としてボラティリティの高い資産であり、過去の実績は将来のリターンを保証しないと強調している。その上で、値動きの荒さを踏まえれば、厳格な分散投資が必要だとした。

その一方で、ティマー氏は自身のマクロモデルについて、Bitcoinのトレンドは個人投資家の恐怖心理よりも、より厳密な数理原則に沿って動いていることを示していると説明した。市場では今後、6万ドルの支持線維持が中長期の上昇シナリオを支えるかに加え、8万2500ドル突破が10万ドル再挑戦のきっかけとなるかが注目点となる。

キーワード

#Bitcoin #Fidelity Investments #暗号資産 #ブロックチェーン #パワーローモデル #テクニカル分析
Copyright © DigitalToday. All rights reserved. Unauthorized reproduction and redistribution are prohibited.