Bitcoinのイメージ写真=Shutterstock

Bitcoinが2028年までに50万ドル(約7,500万円)へ到達するとの強気見通しが、改めて市場で注目を集めている。暗号資産のボラティリティ分析を手がけるVolmex Labsの創業者兼CEO、コール・ケネルリー氏が上昇シナリオを示した。一方で、同水準を見込む予測はこれまでも繰り返し示されてきたが、達成時期は相次いで後ろ倒しとなっている。

ブロックチェーンメディア「U.Today」によると、ケネルリー氏は25日(現地時間)、Bitcoinが2028年までに50万ドルへ上昇する可能性があるとの見方を示した。

足元のBitcoinは8万4269ドル(約1264万円)近辺で推移しており、50万ドルに達するには現在水準から約6倍への上昇が必要となる。

注目されるのは発言元だ。Volmex LabsはBitcoinの価格予想を主業とする企業ではなく、暗号資産のボラティリティ指標で知られる。同社の「Bitcoin Volmex Implied Volatility Index」は、主要暗号資産に対する市場の先行き期待を測る指標で、価格そのものよりもオプション市場が織り込む見通しを映す点に特徴がある。

もっとも、2028年に50万ドルという目標自体は目新しくない。Standard Charteredは以前、Bitcoinが2028年末に50万ドルへ到達すると予測していたが、2025年12月には企業による買い需要の鈍化を理由に、到達時期を2030年へ先送りした。

同様の強気予測は過去にも相次いでいる。Ark Investは2021年9月、Bitcoinがその後5年間で約10倍上昇し、50万ドル水準に達する可能性があるとしたが、実現には至らなかった。Galaxy Digitalの創業者マイク・ノボグラツ氏も2022年、5年以内に50万ドルへ到達する可能性に複数回言及している。

この前提に立てば期限は2027年となるが、足元の価格水準を踏まえると、実現性は高いとは言いにくい。

『金持ち父さん 貧乏父さん』の著者ロバート・キヨサキ氏は、さらに強気の見方を示していた。同氏は2023年2月、Bitcoinが2025年までに50万ドルへ達すると予測したが、こちらも実現していない。

今回のポイントは、50万ドルという目標価格そのものよりも、ボラティリティ指標を扱う企業のトップが改めて強い上昇シナリオを打ち出した点にある。同時に、同じ価格目標がこれまで何度も示されながら、実際の到達時期は繰り返し先送りされてきたことも改めて浮き彫りになった。

今後の焦点は、Bitcoinの現物需給だけでなく、オプション市場の期待が実際の価格形成につながるかどうかだ。市場関係者が繰り返し示してきた50万ドルシナリオが、今回は時期も含めて維持されるかが注目される。

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