写真=Reve AI

Apple傘下のオーディオブランドBeatsは、新型オーバーイヤーヘッドフォン「Beats 360」を投入した。AirPods Max 2に比べて価格を抑え、軽量設計と長時間駆動を前面に打ち出す。一方、Apple製品との連携や一部の機能面ではAirPods Max 2に強みがある。

米ITメディアのEngadgetは現地時間22日、両製品を比較し、価格やバッテリー、音質、機能面で違いがあると報じた。

Beats 360とAirPods Max 2はいずれもオーバーイヤー型で、素早いペアリングやデバイスの自動切り替え、「探す」への対応など、Appleデバイスとの基本的な連携機能を備える。一方で、素材や音質、スマート機能、バッテリー性能には差がある。

Beats 360は回転式イヤーカップに加え、柔軟なヘッドバンドと交換式イヤークッションを採用した。外観はAirPods Max 2に近いが、素材構成は異なる。AirPods Max 2がアルミニウムを採用するのに対し、Beats 360は大半がプラスチック製とされる。

重量も大きな違いの一つだ。Beats 360は294gで、AirPods Max 2の386gより92g軽い。長時間の装着では、この軽さが利点になりそうだ。

カスタマイズ性でもBeats 360が選択肢を広げた。イヤークッションは布製タイプや、Beatsらしい素材感を打ち出したウルトラプラッシュクッションなどに交換でき、ヘッドバンドも付け替え可能としている。これに対し、AirPods Max 2はファブリック素材のイヤークッションを採用するが、ヘッドバンドを手軽に交換できる構造ではない。

音質では、AirPods Max 2がやや優勢と評価された。Engadgetは、差は多くのユーザーにとって決定的ではないとしつつも、AirPods Max 2のほうが音の輪郭が明瞭で、各帯域の分離感にも優れ、低音の深みもあるとした。一方、Beats 360についても、全体としてバランスの取れたサウンドだと評価している。

有線オーディオ機能ではAirPods Max 2に分がある。AirPods Max 2はUSB-Cによる有線接続に対応するが、Beats 360はロスレスオーディオと有線オーディオのパススルーをサポートしない。

アクティブノイズキャンセリング(ANC)は、両製品とも強みとされた。AirPods Max 2は比較的大きめのイヤーカップを生かし、わずかに高い性能を示したという。ただ、Beats 360も機内のような騒音環境で十分な遮音性能を発揮したとされる。

周囲の音の扱いに関する機能にも違いがある。AirPods Max 2は適応型オーディオに対応する一方、Beats 360はノイズキャンセリングのオン・オフを中心としたシンプルな構成だ。

スマート機能では、AirPods Max 2がAppleエコシステムとの連携をより強く打ち出す。H2チップを搭載し、ライブ翻訳や会話認識などの機能を利用できる。Beats 360はこうした一部機能に対応しないものの、Android端末とも接続しやすく、Googleの「デバイスを探す」にも対応する。

バッテリー駆動時間はBeats 360の最大の訴求点だ。Beatsは、ANCをオンにした状態で最大32時間の連続再生が可能としている。報道では、実使用でもこれに近い駆動時間だったという。AirPods Max 2の最大駆動時間は20時間だ。

価格差も小さくない。AirPods Max 2は549ドル(約8万2350円)に対し、Beats 360は350ドル(約5万2500円)で、199ドル安い。価格はAirPods Max 2より約36%低く設定されている。

操作面では、AirPods Max 2のほうが自動化機能で優位とされる。ヘッドフォンを外すと音楽が自動停止する機能などを備えるためだ。一方のBeats 360は、こうした自動化機能を搭載しておらず、一部ボタンの形状が似ていて操作時に判別しにくいとの指摘もあった。

両製品は、何を重視するかで選択が分かれそうだ。AirPods Max 2は音質やApple独自機能、有線オーディオ、Appleエコシステムとの連携を重視するユーザー向け。一方のBeats 360は、より手ごろな価格、軽さ、長時間駆動に加え、Androidを含む幅広い互換性を求める層に訴求する。

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