NVIDIAの次世代GPU「GeForce RTX 6000」シリーズについて、従来見られていた2027年投入説より遅い、2028年に発売される可能性が浮上した。背景には、VRAMを含むメモリ需給の逼迫や価格上昇への懸念があるとみられている。
米TechRadarが22日(現地時間)に報じた。著名リーカーのKopite7kimiはXへの投稿で、RTX 6000シリーズは2028年投入を目指しており、再び延期された可能性があると主張した。
この見方は、これまで出ていた2027年発売説と食い違う。別の情報提供者である「Moore's Law Is Dead」はYouTubeで、RTX 6000シリーズが2027年に投入される可能性に言及していた。ただ、現時点でNVIDIAは公式見解を示しておらず、いずれも未確認情報の域を出ていない。
市場では、延期観測の背景としてメモリ需給への不安が取り沙汰されている。TechRadarが紹介した見方によると、2026年に入ってメモリ不足が深刻化し、2027年には調達コストの負担が一段と増す可能性があるという。次世代の上位モデルとみられるRTX 6090とRTX 6080では、前世代より大容量のメモリが必要になる見通しで、メモリ価格の動向が製品投入計画に影響する可能性がある。
足元の価格動向も懸念材料だ。RTX 5080は米国で約1500ドル(約22万5000円)まで上昇し、英国でも1350ポンド前後で推移している。TechRadarはRTX 5090について、「完全にばかげた水準」との反応も紹介した。こうした状況では、次世代製品を2027年に投入する負担は大きいとの見方が強まっている。
次世代製品では、より高価なVRAMを採用するとの観測もある。NVIDIAが3GBモジュールを使う可能性があるほか、4GBまたは6GBチップを採用するとのうわさも出ている。こうした大容量メモリチップは今後1~2年以内に登場する可能性があり、実現すれば2028年投入説とつじつまが合うとの見方もある。
消費者の反応は分かれている。SNS上では、次世代GeForceについて「誰も気にしない。どうせ誰も買えない」との声が出た一方、価格と在庫の問題を理由に「むしろ発売が遅い方がいい」との見方もみられた。
あわせて、「RTX 5000 Super」リフレッシュの投入有無にも再び関心が集まっている。ただ、今回の観測ではその可能性は低いとされた。一方で、新たなハードウェアよりも、AIやソフトウェア、特にDLSS 5のような機能強化で変化を打ち出す可能性があるとの見方も示されている。
現時点で最大の不確定要因はメモリ市場だ。RTX 6000シリーズが実際に2028年へずれ込むのか、それとも途中で日程が見直されるのかはなお不透明だが、次世代GPUの性能競争と並んで、VRAMの供給と価格の安定が投入時期を左右する焦点になっている。